モロッコ:不動産高騰に安定の兆し
2016年03月07日付 al-Hayat 紙
(AP)
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■モロッコの不動産価格が改善

【ラバト:ムハンマド・シャルキー】

モロッコでは、不動産部門にデフレによる落ち込み期を経て、最近のアパートや住宅、商業・サービス施設への需要が弱まり、不動産価格の改善が着実に進んでいる。モロッコ中央銀行と不動産・地形管理協会による共同報告書によれば、「今年初めの物価の1%上昇を受け、不動産資産の物価指数は昨年第4四半期を通して平均0.5%増加した。これに先立ち大都市では需要が回復し、不動産業者は物価上昇へのプレッシャーを通して物件の処分を求めた」。

対照的に、不動産購入は約7%下落し、一部の高級住宅価格に悪影響を及ぼし、特にマラケシュやジャディーダといった都市では同価格がそれぞれ4.3%と1.8%下落した。ラバトではアパート、住宅、別荘の価格が2.2%上昇し、同様に事業店舗が9%上昇した。またカサブランカでは住宅、未開拓地の価格がそれぞれ1.4%、2.8%上昇し、事業店舗の価格は3.6%下落した。しかし購入は人口合計900万人のラバトで約6%、カサブランカで約5.5%減少している。

中央銀行は、不動産価格の回復が大都市を含むと指摘した。これは過去数年間、需要低迷により被害を受けていた建設・事業セクターの活動ペースが上がって新しい計画が不足し、一部計画の遂行に遅れが生じていることを意味する。また同銀行は、キニートラ市近郊では不動産価格が2.7%上昇したと報じた。同市では役人や労働者が、都市の渋滞や物価の高騰を避けるために、首都から50キロ離れた場所に住宅を購入して列車を利用しはじめている。この結果、海岸やゴルフ施設のある最新住宅街や高級地区では一平方メートルの値段が3万ディルハム(3千ドル)となった。

(後略)

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( 翻訳者:城戸優希 )
( 記事ID:39997 )