ビルギ大、英国人教授国外追放措置―HDPパンフレット所持を理由に
2016年03月16日付 Cumhuriyet 紙

ビルギ大学クリス・ステファンソン教授は、人民の民主主義党(HDP)イスタンブル支部が出したネヴルーズの招待状を鞄の中から発見されたため、拘留され国外追放の決定を受け、「組織プロパガンダ」の罪で捜査が始められたことがわかった。ステファンソン教授は夕方ごろ国外追放された。

ビルギ大学教授でイギリス人研究者のクリス・ステファンソン氏は、「私たちはこの犯罪に加担しない」という見出しの通知状に署名したため逮捕された3人の研究者を支援するためにイスタンブル裁判所に向かい、その際にHDPのネヴルーズの招待状を所持していたことで、一晩拘留された。今日昼頃釈放されたステファンソン氏は、イスタンブル警察での供述で、1991年以来トルコに住んでおり、1999年から現在までビルギ大学で勤務していると話した。

ラディカル紙のイスマイル・サイマズ氏の記事によると、ステファンソン氏は、彼も署名した通知状のため拘留された3人の研究者を支援するためにチャーラヤンにあるイスタンブル裁判所に訪れた。入口での検査の際に鞄からHDP地方支部が刷り、配っていたという10枚のネヴルーズの招待状が出てきたと語り、この招待状はある友人から受け取ったという。彼はその後「組織プロパガンダ」の容疑でイスタンブル共和国検察局に送検された。ステファンソン氏は供述で 「手に入れたパンフレットが文書であるとは思いません。これは招待状です。これを鞄に入れましたが、配ってはいません。出して見せてもいません」と述べた。

招待状上にある小さな写真にバリケードが写っているという質問に対し、ステファンソン氏は、「小さい写真には気付きませんでした。テロ組織によってバリケー ドがつくられ、火がつけられる写真のことを、あなたが私に伝えたのです。さらに書類[の配布]を通じた方法は、テロ組織のレトリックではなく、政党による民主主義的方法によって実行可能な手法だと思います。私はテロ組織との関係はありません」と答えた。

■国外追放

チャーラヤン裁判所からクムカプにある入国管理局に送られたクリス・ステファンソン氏を支持するために訪れた者たちは「決して一人にはしない、クリス」というスローガンを掲げた。

国外追放が決定されたステファンソン氏はアタテュルク空港に連行され今晩追放された。

■平和を望む3人の研究者が逮捕された

彼らの同僚たちは、捕まった3人の研究者とステファンソン氏を支持するために朝頃から裁判所へ訪れた。

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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:40074 )