第三者保険における男女のディーヤ平等、護憲評議会で承認され立法化
2016年03月15日付 Iran紙

【イラン紙4面】

 第三者保険法案で示されていた男女のディーヤ〔※イスラーム刑法において、故意・過失を問わず、殺害や傷害の加害者が被害者ないしその遺族に対して支払う賠償金のこと〕平等案が、昨日〔3月14日〕護憲評議会によって承認された。これより前、1394年アーバーン月26日(西暦2015年11月17日)に、国会は交通事故で損害を受けた者たちへの損害賠償金が、性別や宗教にかかわらず、保険が保証する最高限度額まで〔被害者に〕支払われる案を可決していた。

 国会の経済委員会のスポークスパーソンがイラン国営放送通信に述べたように、男女のディーヤを平等にする案はすでに、第三者保険法案の中で提起されていたもので、幸いにも護憲評議会はこの法案を承認した。つまり、護憲評議会は男女のディーヤ平等を認めたということになる。

 ラヒーム・ザーレ氏は、「夫人の中には一家の世帯主となっている者もおり、そのような女性が事故に巻き込まれて亡くなれば、遺族たちは困難に直面するというのが、男女のディーヤ平等案に関する国会議員らの説明だ」と述べている。

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 法学者であり、大統領府女性問題局の顧問を務めるアシュラフ・ゲラーミー=ザーデガーン氏はこれについて、「イラン紙」に次のように述べている。

強制保険法案をめぐって国会が論じていたのは、エンジン/モーターを使った陸上の交通手段を所有している者たちが第三者に対して負っている市民としての責任についてであった。保険会社と交通手段の所有者の間の契約では、保険料は男女とも同一である。そのため、〔事故の被害者となる〕第三者が男性であろうと女性であろうと、〔事故の際には〕同一の保険金を得られるというのが、あるべき姿だったのである。

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 法学者であるレイラー・ヘイダリー氏もまた、この問題について「イラン紙」記者に次のように述べている。

昨日、護憲評議会は第三者保険法案における男女のディーヤ平等案を承認したことを明らかにした。この措置は、きわめて期待のもてるものである。護憲評議会が法案にあった男女のディーヤを平等にする案を承認したことから、多くの分野で男女の法的格差が縮まり、イスラーム法規定ならびに統治令にもとづいて、諸々の法律が現代的なものになることに期待がもてるだろう。この法律が〔最終的に〕承認されたことは、時代の要請にしたがってイスラーム法規定を現代的なものにしようとする立法者たちの努力を示すものである。法律の変更や改正は、法律が〔時代状況に適応しようと〕より動的なものになること、現代的なものになることを促すだろう。

我々は交通事故以外のケース、例えば故意による殺人などでも、男女の権利の平等が実現されることに期待している〔※女性が殺害された場合に、加害者から支払われる賠償金は、男性が殺害された場合の半額となっている〕。同様に、他の分野でも、女性の権利に対する特別な注意が払われることを望む。というのも、昔と違って女性は単なる主婦ではなく、多くの場合、職を持ち、一家の稼ぎ手であることさえあるからだ。

男女のディーヤ平等問題は、常に論争の的であった。86年ティール月(西暦2007年6/7月)にも、女性の権利について活動している一部の団体が女性の日に際して出した公開書簡のなかで、国会議員らに向けて、男女のディーヤ不平等に終止符を打つよう求めたことがあった。〔‥‥〕

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(翻訳者:IM)
(記事ID:40138)