「ハロー140―テロ通報」に電話殺到―内務省設置
2016年03月25日付 Hurriyet 紙

内務省によって設置された「ハロー140―テロ通報」が大きな関心を集めており、昨年8月31日以来今日までに114,495人が通報し、テロ組織のメンバーや活動に関して治安機関に情報を提供した。

テロ組織は国民から望んでいたような支持を得られていない。テロに反発する東部と南東部の市民は内務省によって設置された「ハロー140―テロ通報」に電話をかけてテロリストに関して治安機関に協力している。テロ対策法に含まれる犯罪行為の検挙に協力した人への報奨金に関する規定は2015年8月31日に施行された。 規定はテロ対策の中で指名手配された人物について、またテロ対策において具体的な貢献となる情報を提供した人々に報奨金を出すことを見込んでいる。 

この規定の一環で内務省によって設置された通報先は大きな関心を集めている。規定が施行された8月31日からこれまでに114,495人が通報をし、テロ組織のメンバーや行為に関して治安機関に情報を提供した。最重要テロリストたちに関する情報が公開されているインターネットサイト 「www.terorarananlar.pol.tr」も同日以降336,687人の訪問者からの2,572,875件のアクセスがあった。

「ハロー140―テロ通報」に対する市民からの通報を一つ一つ評価する治安機関は様々な県でいくつかのテロ行為を防ぎ、多くのテロリストを逮捕した。通報をした市民に対して異なる額の報奨金が支払われた。通報で逮捕されたテロ組織のメンバーを通じてライフル銃15挺、弾倉52個、銃弾997発、の硝酸アンモニ ウム560キロ、手榴弾9個、4タイプのプラスチック爆弾6キロ、チューブの中に仕込まれた手製の爆弾46発、発電機3台、電気ヒューズ8個、小型無線機 3台、双眼鏡3個、電池86個、レーザー目標指示装置1台、軍服3着、防弾チョッキ2着、2,130mのケーブル、6トンの生活物資が押収された。

■4百万リラの報奨金

内務省によって作られたサイト、「www.terorarananlar.pol.tr」で指名手配されたテロリストたちは赤、青、緑、オレンジ、グレー のカテゴリーに分けられている。リストにはテロリストたちの写真、所属するテロ組織、出身地、誕生日が載っている。リストのテロリストの数は最新の更新の後、707人だと発表された。最重要テロリストが含まれる赤のリストにはジェミル・バユク、ムラト・カラユラン、ドゥラン・カルカン、フェトフッラー・ ギュレン、ムスタファ・ドグマジュも含む33人が名を連ねている。青のリストには71人、緑のリストには55人、オレンジのリストには60人、グレーのリ ストには488人のテロリストが載っている。赤のリストのテロリストの逮捕に貢献した人には4百万リラまで、青のリストは150万リラまで、緑は1百万リラまで、オレンジは60万リラまで、グレーは30万リラまでの報奨金が支払われる。報奨金を受け取った人の個人情報は保護されている。報奨金を受け取る権利を得た人には現金が支払われる。この報奨金は逮捕されたテロリストの重要度によって変わる。

■拘束されたテロリストたち

赤のリストでPKK/KCK(クルド労働者党/クルディスタン社会連合)メンバーは24人、DHKP/C(革命家人民解放党戦線)メンバーは3人、イスラム国メンバーは3人、MLKP(マルクス・レーニン共産主義党)メンバーは2人、FETÖ/PDY( フェトフッラー支持者テロ組織/影の国家)メンバーは1人のテロリストがいる。赤のリストの人物のうち6人、PKK/KCKと、その他はDHKP/Cメンバーは女性テロリストだ。DHKP/Cのリーダーとされるコードネーム「シスター」のゼリン・サルも同じリストに含まれている。

青のリストには71人のテロリストがいる。このリストでPKK/KCKは27人、イスラム国は20人、MLKPは7人、TKP/ML(トルコ共産党/マル クス・レーニン主義運動)は6人、MKP(毛沢東主義共産党)から5人、FTÖ/PDYから2人、ヴァサト、ヒズボラ、DHKP/C、アル・カーイダから それぞれ1人が載っている。アゼルバイジャン人1人とカザフスタン人2人の外国人も含まれる青のリストには女性テロリスト10人も含まれている。エムルッ ラー・ウスル、ムハメット・ザナ・アルカン、イブラヒム・チョバンメルヴェ・デュンダル、アイシェヌル・インジらが青のリストのテロリストの一部だ。1百万リラまでの懸賞金がかけられている緑のリストには55人のテロリストがいる。このリストには分裂主義テロ組織PKK/KCKのメンバー45人、ヒズボラ のメンバーが2人、DHKP/Cのメンバー2人のテロリストが載っている。その他のテロリストにはTHKP/C急進派、MLKP、TKP/ML, MKP、アル・カーイダのメンバーがいる。

DHKP-Cの戦闘員たちがチャーラヤン裁判所を襲撃してメフメト・セリム・キラズ検事を殉職させたヒュセイン・フェヴズィ・テキンとレイハンル攻撃で報道された急進派グループのリーダー、ミフラチ・ウラルといった名前も緑のリストに載っている。オレンジのリストのテロリスト60人のうち41人が PKK/KCKのメンバーだ。同リストにはアル・カーイダのテロリストが6人、FETÖ/PDYが5人、TİKB(トルコ革命共産主義連合)が4人含まれ ている。リストの他のテロリストたちはDHKP-C、イスラーム運動組織セラム・テヴヒト、ヒズボラ/イリムテロ組織のメンバーから成る。グレーのリスト にも465人のPKKと11人のFTÖ/PDYのメンバーのテロリストがいる。緑のリストに載っているテロ組織PKKのメンバー、アリム・タシュとグレーのリストに載っているジェマル・オウズ、ウミト・エルゲン、ナイム・テキン、エクレム・メテが治安機関により拘束された。

■個人情報は守られる

リストのテロリストに関する通報は直接もしくは書面、口頭、インターネット環境下で警察のテロ対策部門とその他の保安部門に、また国外でも大使館や領事館で行うことができる。全国で155の警察、156の軍警察、140のハローテロ通報にも電話できる。テロ対策法に含まれる犯罪の防止と啓蒙に貢献した人たちと犯罪行為の検挙に協力した人々は国家機密として絶対に秘密が守られる。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:40148 )