干しイチジクの食べ過ぎは死を招く?
2016年03月29日付 Hurriyet 紙

アイドゥンで健康的な生活を推奨しているジャナン・カラタイ医師は「干しイチジクには大量のフルクトースが含まれているため、イチジクの大量摂取は死を招きかねない」と語った。

イチジクの名産地であるアイドゥンを訪れたジャナン・カラタイ医師は、トルコで最も長寿の都市ナズィッリで行われた学会に参加した。カラタイ医師は、トルコ統計局が27日に公表した2015年死因研究報告に基づき循環器疾患による死亡が最も多かったとされるイチジクの地アイドゥン、ナズィッリの人々にとって重要な発表をした。27日に一般に公表した2015年死因統計結果によると、アイドゥンでは2015年死亡者の45.87%にあたる3358名が循環器疾患によって亡くなったとされている。

■イチジクの過剰摂取、死の原因に?

カラタイ医師は、調査結果の原因を解説し、初めてイチジクの消費について注意を促した。カラタイ医師は干しイチジクには大量のフルクトースが含まれていることに言及し、次のように語った。

「ナズィッリの人々はとても長寿ですが、同時に循環器疾患による死亡者が最も多い町でもあります。それには消費している食物の質や食べ方がとても重要です。もちろんここはイチジクの故郷ですが、イチジクには大量のフルクトースが含まれており、それが原因であるとも考えられます。ここでは肥満体質の人を多く見かけます。それは糖分によるものであります。つまり、糖分は中性脂肪を増加させ、インスリンを上昇させます。慢性的糖尿病にならなかったとしてもインスリンは癌の原因となります。胃や腸の癌について言えば、免疫システムが崩壊しているのではと考えています。全ての癌は免疫システムの崩壊が原因ですが、免疫システムを破壊するのも砂糖、パン、ごはん、そして糖分を含む飲み物です。アイドゥンの人々もイチジクを大量に摂取しているのなら、違った結果をもたらしかねないのです。イチジクを大量摂取した場合、フルクトースを含みグリセミック指数が高いため肝臓に脂肪が蓄積します。特に干しイチジクには多量のフルクトースが含まれており、その結果として肝臓への脂肪蓄積や甲状腺、膵臓をはじめとする全身に脂肪が蓄積してしまいます。つまり、免疫システムはこういった原因により、ある地点を過ぎると崩壊し始めるのです。砂糖やフルクトースは免疫システムを破壊します。というのも、腸の善玉菌を殺すのは砂糖やパンであるが、小麦粉は細かくした砂糖シロップのようなもので、糖分を含む飲み物のようなものなのです。腸の悪玉菌を増殖、再生の原因となるのはパン、砂糖、炭酸飲料そしてあなた方が食べているイチジクの大量摂取です。つまり、イチジクの食べ過ぎは死を招く可能性があるといえます。」

■長寿の秘訣を紹介

カラタイ医師はナズィッリで長寿の秘訣を研究するためには高齢者の血液状態に注目する必要があるとし、「私の意見としてはインスリン値が低い人の方が長生きしています。つまり、インスリンホルモンが5またはそれ以下の人々は長生きしているのです。ここエーゲ海地方では人々は多くの緑に囲まれ自然の中で育まれています。更に彼らは由緒ある土地柄、インスタント食品を避け、皆自分達で食事を作り、オリーブやオリーブオイルを使用しています。それらが長生きの秘訣です」と語った。

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:40166 )