アルジェリア:西サハラ問題でフランスに介入を要求
2016年03月30日付 al-Hayat 紙
エロー外相を迎えるラアマームラ外相(AFP)
エロー外相を迎えるラアマームラ外相(AFP)

■アルジェリア、モロッコとの間の危機を解決するための介入をフランスに要求

【アルジェ:アーティフ・カダーダラ】

フランスのジャン=マルク・エロー外務大臣は、同国が西サハラにおける国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の継続を支援すると発表した。一方、アルジェリアはこの問題においてフランスがより大きな役割を果たすよう要求した。

昨日(29日)、フランスのジャン=マルク・エロー外務大臣とシリアのワリード・ムアッリム外務大臣はアルジェを訪問した。これは4月9日に開催される合同委員会会合の準備を進めるためである。

エロー氏はアルジェリアのラムターン・ラアマームラ外相との共同記者会見の中で西サハラ問題の進展についてのフランスの立場について質問を受け、「西サハラ問題に関するフランスの立場は変わらない」とのみ答えた。これに対しラアマーマラ氏は「エロー氏はフランスの外相になって間もないが、西サハラ問題は40年来行き詰っている」と述べた。

アルジェリア外相はフランスがこの問題における「責任を果たす」ことを求め、同国政府が「地域の支援に加わり、危機からの脱出策を見出すことに力を尽くす」よう望んだ。

フランス外相が西サハラ問題についての受け答えに慎重であるように見えた一方で、ラアマームラ氏は多くを語り、この問題へのアルジェリアの関心を印象付けた。この3日前、アルジェリアのアブドゥルマーリク・スィラール首相は「ポリサリオ」戦線の使節団を迎えていた。また、ラアマームラ氏は「国連は岐路に立っている。我々は西サハラ人に民族自決を許す決定をしなければならない」と述べた。

一方、エロー氏はフランスのオランド大統領からアルジェリアのアブドゥルアズィ―ズ・ブーティフリーカ大統領とアルジェリアの国民への伝言を預かっていると述べた。また、アルジェリア高官らと行った会談は基本的に「二国間の問題と若者に関する経済問題」を軸に展開されたと明らかにし、それらの諸問題が「飛躍的に進展する」ことへの期待を表明した。

(後略)

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( 翻訳者:明石華乃 )
( 記事ID:40176 )