アゼルバイジャン、一方的に休戦宣言
2016年04月03日付 Milliyet紙

アルメニアとアゼルバイジャンの間にあり長年議論の的であったカラバフで緊張が高まっている。前線で迫撃砲と戦車が使われたことについての発表があった一方で、双方に損失があると述べられている。アンカラ政府はアルメニア政府に休戦に従うように呼びかけ、ロシアも介入した。
発生したこの熱い展開の後、アゼルバイジャンから速報の発表があった。これによればアゼルバイジャンが前線で一方的に休戦を宣言したのだ!


アゼルバイジャンは接触線での猛烈な衝突の後、報復作戦と対応措置を一方的な形で停止させる決定をとり、一方的に休戦宣言した。
アゼルバイジャン防衛省から行われた発表で、国際機関の申し出とアゼルバイジャン政府の平和主義的政治の結果アゼルバイジャン国軍は報復作戦と応じる対応措置を一方的に停止させ、占領から解放された地域の防衛を強める決定がとられたと述べられた。
発表ではアルメニア国軍が攻撃を続ける限り、相応の報復が行われ、占領下の場所は解放され、国土の一体性を確保するために作戦が続行されると述べられた。

■緊張は2日前に始まった

アゼルバイジャンとアルメニアの間のナゴルノ・カラバフ戦争後、1994年に達した休戦は幾度か破談した。両国の軍の間で、2日間重火器と空軍が駆使された激しい衝突が発生した。戦闘機、ヘリコプター、戦車、大砲部隊を駆使した衝突で双方とも甚大な損失を受けた。アゼルバイジャン防衛省は、衝突で兵士12人が戦死したと発表した。アルメニア側からはアゼルバイジャンの大砲の砲撃で12歳の子供が殺されたと伝えられた。アゼルバイジャンの情報筋はアルメ ニア軍が100人以上の兵士を失ったと主張している。アルメニア大統領府は行った発表で、兵士18人が殺されたと述べた。
衝突の開始については双方とも互いを非難した。アゼルバイジャン防衛省の発表によれば先日の夜にすべての前線内のアゼルバイジャンの基地をアルメニア兵士が容赦ない大砲の砲撃で襲ったという。一方アルメニア防衛省はアゼルバイジャンがヘリコプターと戦車により戦術上の要所を得るために攻撃を行ったと述べた。双方と も衝突で互いが大きな損失を与えたと主張している。アゼルバイジャンはアルメニアの戦車6台と大砲部隊15隊を排除し、アルメニアはアゼルバイジャンのヘリコ プター1機を撃墜して戦車10機以上を破壊したと伝えている。
アルメニア軍部隊は軍陣地と前線に近い地域の住宅を砲撃し、アゼルバイジャンも砲撃で応戦した。

■アゼルバイジャンは2つの村を奪還した

衝突が続く最中に、アゼルバイジャン軍がセイシュラン村とタルシュ村周辺を手に入れたと発表されている。アゼルバイジャンに対してアルメニア支持者として知られるロシア政府のウラジーミル・プーチン大統領は双方ともに冷静になるよう呼びかけ、衝突が直ちに終了されることを望んだ。ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相もアルメニアとアゼルバイジャンそれぞれの外相に電話をした。ナゴルノ・カラバフは法的にアゼルバイジャン国境内に位置しているが、この地域は実際にはアルメニアが支援するアルメニア系住人の占領下にある。問題の解決について会談が長年続いている。

■22年後に…

この展開は「1994年の休戦後のカラバフ前線で経験された最も重大な軍事衝突」として評されている。アゼルバイジャンに属するナゴルノ・カラバフは1991 年にアルメニアによって占領され1994年に行われた休戦合意が発生した緊張の結果たびたび反故にされた。度重なる衝突と緊張が原因でアルメニアとアゼルバイジャ ン双方に3万人近い犠牲者が生まれた。 

■アリイェヴ大統領が安全保障会議を召集した

アゼルバイジャンのイルハム・アリイェヴ大統領は2日夜、安全保障会議を召集した。大統領から行われた発表では会議について詳細は国民に伝えられると述べられた。

■トルコから非難がとんだ

トルコ外務省はアルメニアのアゼルバイジャンに向けた攻撃を非難しつつ、アルメニアに休戦を呼びかけ、衝突をいち早く終わらせるよう呼びかけた。トルコ外務省から行われた書面での発表で、アルメニアから先日の夜、接触線でアゼルバイジャンに向けたとして始まった大砲の砲撃と民間人も巻き込んだ攻撃は「非難されるもの」と述べられた。発表で「我々は犠牲になったアゼルバイジャン人の同胞にアッラーからの慈悲、近しい者に忍耐、負傷者の迅速な回復を祈っている。またアルメニアに休戦に従い、衝突をただちに終了させるよう呼びかけている」との発言がなされた。

■アリイェヴ大統領とエルドアン大統領からの電話対談

アゼルバイジャン国家通信社(Azertac)のニュースによるとトルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とイルハム・アリイェヴ大統領が電話で会談した。会談で、エルドアン大統領はアリイェヴ大統領の支持を表明しトルコ人はいつでもアゼルバイジャン人の側にいると強調した。アリイェヴ大統領も 自身に哀悼の意を表するエルドアン大統領に感謝した。
アリイェヴ大統領はアルメニア軍部隊が挑発しアゼルバイジャン陣地に攻撃したと述べて、攻撃が撃退されて相手側は相応の報復を受けたと話した。

■ダヴトオール首相から支援の電話

ダヴトオール首相もアルメニア・アゼルバイジャン前線で発生した衝突で犠牲となった兵士のためにアゼルバイジャンのイルハム・アリイェヴ大統領に哀悼の意を表した。アゼルバイジャン大統領府から行われた発表でダヴトオール首相はアリイェヴ大統領に電話し、哀悼の意を表して、アルメニアの挑発行為を阻止したことを褒め称え、支持を表明したと述べられた。アリイェヴ大統領は会談でダヴトオール首相にアゼルバイジャン軍部隊がアルメニアの挑発を断固として阻止し、しかるべき報復を行ったと述べた。

■イラン「衝突を早急に止めてほしい」

イランはアゼルバイジャンとアルメニアの間で発生した衝突により「大きな心配」を感じていると述べ、双方に「衝突を早急にやめるように」と呼びかけた。イラン外務省のスポークスマン、ヒュセイン・ジャビリ・エンサリ氏は「(イランの)北の2つの隣国が冷静になるよう呼び掛ける、状況をより悪化させるような行動を回避してほしいと我々は思っている。」と発表を行った。 イランのスポークスマンは「互いに衝突を直ちに終わらせて、総力を尽くして問題が国際連合と平和団体の枠内で平和的な手段をもって解決することを強くしていくことを我々は勧める」と述べ、その書面での発表で「過激派グループの破壊活動に直面している地域で、カラバフ地域からも気がかりな知らせがくることはイランイスラム共和国での深刻な懸念の原因になる」と伝えられた。

■フランスからの呼びかけ

フランスのフランソワ・オランド大統領はナゴルノ・カラバフでの衝突について「深い悲しみに」直面したと述べた。
エリゼ宮から行われた書面での発表で「大統領はナゴルノ・カラバフの市民も含まれる多くの人々に死をもたらした恐ろしい事件の悲しみに直面している」と述べられた。オランド大統領は両者へ慎重に振る舞い、一刻も早い休戦を行うよう呼びかけ、2014年10月にアゼルバイジャンとアルメニア双方の大統領がエリゼ宮にて一堂に会した会議で、平和的解決について協定を結んだことを想起させた。発表ではまた、衝突が1994年に行われた合意の後発生した最も重大な事件であると述べられた。
欧州安全保障協力機構のミンスク・グループの当時のグループ長らは行った発表で衝突に関して両者に「攻撃を停止して前線での状況を安定させるために必要なあらゆる防止策をとること」を呼びかけた。

■OSCE「我々は武力の行使を糾弾する」

これらに加えて欧州安全保障協力機構(OSCE)のミンスク・グループの当時のグループ長らは、両者に「攻撃を停止することや前線での状況を安定させるのに必要なあらゆる予防策をとること」を呼びかけ、またロシアのイゴル・ポポヴ大使、アメリカのジェームズ・ウォーリック大使、フランスのピ エール・アンドリュー大使との共同の発表を行った。その中には市民たちも含まれていると言われている「意味の無い」死を悼み悲しむ気持ちも言及された発表では、「我々は武力の行使を最大級に糾弾する」との意が表明された。

■ロシアも介入した

一方でロシアのウラジーミル・プーチン大統領はアルメニアとアゼルバイジャンに冷静になるよう呼びかけていて、双方が「一刻も早く」休戦に入るよう求めた。プーチン大統領のコメントを伝えたクレムリンのスポークスマンのドミトリー・ペスコヴ氏は、プーチン大統領は激しい衝突が再発したために「深刻な懸念」を感じているとも伝えた。
ロシアのセルゲイ・ショイグ防衛相も、アゼルバイジャンのザキル・ハサノヴ防衛相とアルメニアのセイラン・オハンヤン防衛相と電話対談し、前線での状況を話し合った。
ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相はというとアゼルバイジャンのエルマル・メンメドヤロヴ外相とアルメニアのエドアルド・ナルバンドヤン外相と電話対談を行った。ラヴロフ外相は彼らに衝突を収束させるために状況に介入してほしいと呼びかけた。

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(翻訳者:伊藤梓子)
(記事ID:40191)