アクサライ、農地から40メートルの水噴出
2016年04月05日付 Hurriyet 紙


アクサライ県で2009年に炭酸ガスと水が噴出したことを理由にコンクリートで封鎖された井戸から7年後に高さ40メートルの炭酸ガスと水が噴出した。

中心地区付属のヤプルジャン村在住のハカン・ヤプルジャン氏所有の耕地で2009年に炭酸ガスと水の噴出があった井戸から再び炭酸ガスと水が噴出し始めた。井戸から噴出した炭酸ガスと水の高さは40メートルに達し、耕地所有者らは水の広がりを防ぐため井戸周辺に盛土を施した。

ヤプルジャン村のラマザン・ヤプルジャン村長は、井戸から噴出した水による被害は差当りないと伝えた。水圧は時折低下していると伝えたヤプルジャン村長は、「地表へ噴出した水を使用されていない空の運河へ排出しています。進展状況に関して当局関係者らに報告しました」と語った。


アクサライ県地質工学協会のタイフン・アイドゥン会長は2009年にコンクリートで封鎖された井戸が再度活性化し、高さ40メートルに達する炭酸ガスと水が放出したと伝えた。

井戸が再度破裂した理由は炭酸ガスにあると考察しているとしたアイドゥン会長は、「井戸が再度破裂した理由は、炭酸ガスが以前、井戸を覆ったコンクリートに時間とともに圧力を加え亀裂が発生したことにあるでしょう。この亀裂によって炭酸ガスが水を35-40メートル噴出させることになったと考えられます」と語った。


アイドゥン会長は、当該地域地中にある二酸化炭素の発生に関して2つの見解があると強調し、以下の様に説明した。

「当該地域は二酸化炭素の埋蔵地です。アクサライ県には二酸化炭素を生産する施設があります。第一の見解によれば、炭酸ガスの発生はハサンダー山の火山活動に端を発しているということです。ハサンダー山のマグマが冷却されることにより二酸化炭素が発生します。この二酸化炭素は地表付近の脆い地層に到達した際に地表へ噴出します。第二の見解はこの地域がトゥズ湖水域内に位置しているというものです。トゥズ湖水域で当該地域の生物が化石を生成します。化石内部のアミノ酸は時と共に分解され二酸化炭素を放出します。」

■ 粘土層を突き抜けていなかったら…

当該地域で作られた井戸を200メートル以上に深くする事が危険につながると語るアイドゥン会長は、水を噴出している井戸が約200メートル地点の粘土層を突き破ったと考えられると報告した。

同会長は粘土層に穴が開いたことを理由に井戸から炭酸ガスが放出したと伝え、「もし粘土層が突き破られることがなかったならば、炭酸ガスの放出も起こらな かったでしょう。当該地域には井戸が多数存在し、200メートル以上に深くすれば同様にそれら井戸から炭酸ガスが放出しかねません」と語った。

ヤプルジャン村のハカン・ヤプルジャン氏によれば井戸から2009年には高さ50メートルの水が噴出したという。鉱山技術および探査総局(MTA)が実施した調査では井戸から砂岩と共に大量の炭酸ガスと水が噴出したことが確認されている。噴出水の勢いが弱まった後に、井戸はコンクリートで封鎖されていた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:40206 )