ラディカル紙(ネット版)、閉刊の辞
2016年04月06日付 Radikal 紙

確かにインターネット報道における冷酷な「クリック戦争」は私たちに影響を及ぼしました。私たちはそれでも「良いニュース」を皆様により一層もたらすため奮闘しました。そして、何はともあれ20年間のラディカル魂を捨てず私たちにふさわしいものをつくろうとしてきました。

こんにちは。私たちは2014年6月以来完全に電子版に移行したラディカル紙の「キッチンクルー」です。皆様とのお別れの前に私たちの大切な読者様にささやかなお別れの言葉を述べたいと思います。ラディカルはトルコで紙面印刷から電子版に移行した最初の新聞でした。率直に言って重荷を背負ったことを感じながら始めました。1996年以来、トルコで最良の仕事をおこない、トルコで最も厳しい記者や作家たちが爪痕を残した新聞を「新しい世界の秩序」の条件に従って電子業界に生き残らせようと努力しました。ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、最後にもう一度書き留めておきたかったのです。ラディカル紙チームとして、紙面と同じように電子版でも、私たちの声を、息づかいを、エネルギーを、あらゆる権利と自由と人間的な生活のために使ってきました。私たちが報道してきたニュース、執筆してきた記事の細部にわたって良い報道を心がけてきました。機会は徐々に縮小していくにもかかわらず、女性、環境、都市、人権、現代政治、文化— 芸術、スポーツなどの分野で皆を取り込み、抗おうとしてきました。

確かにインターネット報道における冷酷な「クリック戦争」は私たちに影響を及ぼしました。私たちはそれでも「良いニュース」を皆様により一層もたらすため奮闘しました。そして、何はともあれ20年間のラディカル魂を捨てず私たちにふさわしいものをつくろうとしてきました。失言もあったことでしょう、申し訳ございません。今日まで私たちと共に歩んできた、称賛と批判をもって私たちを支えてくださったすべての読者様へ、同僚である報道陣へ、感謝いたします。

■最後のラディカル紙チーム

エルカン・アクトゥウ、ジェム・エルジイェス、ジュネイト・ムハルレムオール、イスマイル・サイマズ、バハール・チュハダル、バハドゥル・オズギュル、イドゥリス・エメン、エズギ・バシャラン、オメル・エルビル、エルジャン・サルカヤ、ギョクハン・カラタシュ、シナン・サイグル、タルカン・テムル、スレイマン・チェリケル、ビルジェ・アルタイ、バルシュ・アウシャル、ハック・オズダル、トルガ・アクタシュ、ウミット・ブゲット、ネシェ・イディル、オクタイ・ウォルカン・アルカヤ、エジェ・チェリキ、デルヴィシュ・シェンテキン、ブルジュ・アクタシュ、ハムディ・ウシュク、ハジュ・ビシュキン

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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:40212 )