サウジ国王、トルコ公式訪問―注目点は?
2016年04月11日付 Milliyet 紙


サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王は共和国大統領レジェプ・タイイプ・エルドアンの国賓として今日トルコを訪問した。エルドアン大統領は、サウジアラビア国王を、自身がサウジアラビアを訪れた際に受けた出迎えと同じようなやり方で、エセンボア空港へ赴き、直接出迎えた。

 出迎えに関して、大統領府がインターネットサイト上に掲載した画像が注目された。エルドアン大統領と国賓であるサウジ国王の空港での会談時の背景にムスタファ・ケマル・アタテュルクの写真が飾られていたことが注目を集めた。

■国王から重要な訪問

 国外関係において、象徴と儀式は時にヒントを与える重要な意味を持つ。中東で重大な展開が生じている中での、サウジアラビア国王のトルコ公式訪問は、この点から重要である。

 サウジアラビア国王のアンカラ及びイスタンブルでの約5日間に渡る訪問は、シリアでの事態の展開により地域[情勢]の性質において重要性を帯びた。エルドアン大統領の招待に応じた国王の訪問は今日始まった。訪問は、4月12日から13日のアンカラでの公式会談も含め、続けられる予定だ。

■エルドアン大統領、出迎えに

 サウジのサルマーン国王を乗せた特別機は16:30にエセンボア空港へと降り立った。エルドアン大統領自身が国王を出迎えた。トルコの国家慣行によれば、歴代大統領は、賓客をふつう大統領府で整えられた儀式をもって出迎える。空港での出迎えは、1人の大臣が担当させられる。しかしこの例外もある。

 サウジ国王は、2015年3月2日に行われたエルドアン大統領のサウジアラビアへの公式訪問の際、彼をリヤドの空港で出迎えた。エルドアン大統領も、同じやり方でサウジ国王をエセンボア空港で出迎えた。

 エルドアン大統領に、外務大臣メヴリュト・チャヴシュオール氏も同行した。

■国王から将軍へ敬礼

 軍の儀仗隊の前を通り過ぎたサルマーン国王は、歓迎団に参加していたアンカラ駐屯地司令官メティン・ギュラク中将が国王へ敬礼を行った際、手で敬礼を行い、このことが注目を集めた。

■20分にわたる会談

 エルドアン大統領とサウジアラビア国王は、出迎えのあとに空港で20分にわたる会談を行った。この会談が行われた場所にはうしろの背景に飾られていたムスタファ・ケマル・アタテュルクの写真が注目を集めた。

 サウジの指導者らは、自身の文化および宗教的考え方のために、記念の墓地といった場所へ訪問しない。今日まで、だれひとり、アンカラへの公式訪問の際にアタテュルク廟を訪れたサウジ国王はいない。

 エルドアン大統領とサルマーン国王は会談の後、同じ公用車に乗ってエセンボア空港を後にした。

 公式会談は、4月12日と13日にアンカラで行われる予定だ。

■イスタンブルへも訪問予定

 サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王はアンカラでの公務のあと、4月14日から15日にイスタンブルで開催が予定されているイスラム協力機構第13回イスラムサミットに参加する予定だ。

■公式の出迎え

 エルドアン大統領は4月12日火曜日13時半にサウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王を、ベシュテペにある大統領府合同庁舎で行われた公式の儀式をもって出迎えた。

■国王へ国家勲章

 13時45分に始められる予定の儀式で、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王に対して、国家勲章が授与される。そのあと昼食となる予定だ。15時にはエルドアン大統領と国王が会談を行う予定だ。2国間における使節団の会談は16時に予定されている。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:40255 )