ジルキ部族の長老ら、PKKへ復讐を宣言
2016年04月12日付 Milliyet 紙


ハッキャーリ県のジルキ部族の一派であるグループは、シュルナクのベイトゥシェバプ郡で、部族リーダーのタヒル・アドゥヤマンが、PKK(クルディスタン労働者党:非合法)のテロリストらによる武装攻撃で負傷したことに反発した。グループを代表して発言したハッキャーリにおけるジルキ族の長老メフメト・アドゥヤマンは、 「我々は部族としてこの攻撃に対し復讐する」と述べた。

シュルナクのベイトゥシェバプ郡のアイヴァルク村に暮らす部族リーダー、タヒル・アドゥヤマンは、昨日、同郡から5㎞程の距離にあるメヴキ第二橋を運転中、 PKKのテロリストグループの武装攻撃にあい、負傷した。タヒル・アドゥヤマンは治療中であり、今日、ハッキャーリから約15㎞離れたチャナクル村に暮らすアドゥヤマンの親戚らは村で記者会見を行い、事件に関して反発を示した。

チャナクル村で行われた記者会見には約100人の部族長老が集まった。会見は、ハッキャーリ地域のジルキ族長老らの一人であるメフメト・アドゥヤマンが行った。PKKに強い反感を持つアドゥヤマンは以下のように話した。

「ジルキ族のリーダー、タヒル・アドゥヤマンは、息子と近親者二人を連れて所用のためベウトゥシェバプへ向かう途中、PKKのテロリストらによって道をふさがれた。彼も、道がふさがれているのを見ると戻ろうとした。そして引き返す際、PKKのテロリストらは攻撃した。タヒル・アドゥヤマンの足に銃弾が一つ当たった。ああ神よ、彼に早期の回復をどうか与えてください。タヒル・アドゥヤマンは悪い人でもないし、間違ったことをする人でもない。彼は家におり、哀悼もしくは和解が必要な際に来て、仲介をしていた。彼はこのようなことを受けるべき人ではなかった。

部族リーダーの足にねじ込まれた銃弾はジルキ族の心にもねじ込まれたのである。我々はジルキ族としてとても憤慨しており、みな傷ついている。今日以降、 我々の部族とPKKのテロリストらの間の糸は切れたのである。我々から人道的振舞いを期待しないように。我々は部族として決定した。すなわち、我々は部族の長老であるがために自分ら自身を水に投じる覚悟でいる。

神が私たちを生かしてくださるなら、部族リーダー、タヒル・アドゥヤマンのかたきを彼らの政党の代表と国会議員からとる。我々の部族リーダーを攻撃した人々は無礼な振舞いをした。我々はジルキ族として今後も国家と共に歩んでゆく。

■PKKはクルド人らを難民状態に陥れた

PKKがすべてのクルド人を殲滅したとするアドゥヤマンは、「ユクセコバの人々は難民状態に陥った。彼らは布団一枚でさえ残さなかった、持っていけば良い。何千ものクルド人を苦境に陥れ、裸足の難民状態に陥れた。シロピ、ジズレ、ディヤルバクルにおいて彼らはクルド人を殲滅した。彼らはクルド人の敵である。今日以降彼らは我々部族の許に来ないように。どこへ行こうとも行けばいい。我々の住む地域には来ないように。このような攻撃の後クルド人のいる県と郡にとっても、クルド人にとっても最大の裏切りであった。今後彼らと何の関係はない。我々に近いクルド人がいれば、それは尊敬するバルザーニである。よく知るように、クルド人はもうすでに彼らの側ではなく、また彼らを好んではいない。我々から遠ざかれ。我々の部族は5万人を擁している」と述べた。

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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:40259 )