ディヤルバクル軍施設にPKK襲撃―軍人2名死亡
2016年04月13日付 Cumhuriyet 紙


ディヤルバクルのハニ区で軍警察司令部がPKK(クルディスタン労働者党:非合法)によって爆弾を積んだタンカーで攻撃された。この攻撃で1人の軍人がその場で亡くなり、負傷した軍人のうち1人が病院で死亡した。また、46人もの人が負傷した。

 ディヤルバクルのハニ区でPKKのテロリストたちは軍警察司令部に隣接した軍人宿舎を爆弾を積んだ車両で攻撃した。PKKメンバーは爆弾を積んだトレーラーを司令部の詰め所入り口につけ、23時10分頃に爆発させた。
 
 激しい爆発で軍警察司令部の建物、それに属する屋根、軍人宿舎とともに約1.5平方キロメートルの範囲にあった全ての家や職場、駐車されていた車が大きな被害を受けた。攻撃で、2人の兵士を含む計38名の軍人、6人の軍関係者、2人の市民を含む合計46人が負傷した。

 攻撃後、区へディヤルバクル市から多くの救急車や救急隊が派遣された。けがをした人はまず軍のヘリコプターで、次に救急車で搬送されディヤルバクル市にある軍病院を始めとする諸々の病院で治療を受けている。

■数十戸の家や職場、車がダメージを受けた。
 
 爆発で軍警察司令部の建物とともに職員や関係者が住んでいた宿舎にも大きな被害があった。激しい爆発で数十戸の家や職場、また駐車してあった車が被害を受けた。朝一番の光とともに中小業者は被害を受けた職場で清掃を始めた。

■トルコ軍の発表

 参謀司令本部がハニ区での攻撃について次のような発表を出した。

「2016年4月11日月曜日の23時10分頃に兵舎の中に宿舎もあるディヤルバクル市のハニ区の区軍警察司令部の詰め所の前で分離主義テロ組織に属するテロリストたちによって爆発性の物体を積んだ車で爆発が行われた。その結果、1人の勇敢な軍人が殉職し、39人の勇敢なる同僚、6人の関係者、2 人の市民が負傷した。けが人はすぐに病院に搬送され治療を受けている。
 
 私たちを深い痛みと悲しみで苦しめる、この低劣な攻撃で命を失った親愛なる殉職者にアッラーの加護があることを祈るとともに、遺族の方や友人、トルコ軍の関係者、また偉大なトルコ国民にお悔やみを申し上げます。負傷した軍人関係者や市民の皆さんの早い回復を願っています。」

■報道規制が敷かれた
 
 ハニ簡易刑事裁判所は、ディヤルバクルのハニ区で11日に生じた爆弾事件に関係する報道が禁止されるよう決定した。ラジオ・トルコ高等機構(RTÜK)によって行われた発表では、ハニ簡易刑事裁判所が4月11日月曜日にハニ区で起きた爆弾事件について捜査が完了するまで捜査資料に関わるあらゆる種類のニュース、インタビュー、批評などの報道を行うことを禁止にした。

■爆発後は航空支援作戦

 爆発の起きた軍警察司令部の庭の壁に白いハンモックが引かれ、被害を受けた建物にも大きなトルコ国旗が掲げられた。区の出入りに厳しい安全策を取り、 爆発後は、軍警察や警察の特別行動チームが加わった空軍の支援作戦が始まった。ハニ区の中心地と郊外地区で始まった作戦は続いている。

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( 翻訳者:佐藤彩乃 )
( 記事ID:40262 )