MHP党首候補、スィナン・オアンとは?
2016年04月18日付 Milliyet 紙


スィナン・オアンの、民族主義者行動党(MHP)における党運営が変わったならば、大統一党(BBP)がMHPに加わるだろうとの発言を受けて、BBPから本人に速やかに反応があった。以前MHPの国会議員を務めていたスィナン・オアンは、現執行部がうまくいっていないために、立候補していると明らかにした。さて、スィナン・オアンとはいったい何者なのだろうか。

オアンは、オランダ・アゼルバイジャン・トルコ文化協会がオランダのハーグで主催した「トルコ世界ネヴルーズ祭」に参加した。プログラムのあと、記者会見を行ったオアンは、MHPが5月8日に党規総会、5月29日臨時大会を行って新しい党首を選ぶことになると発表した。

■MHPへは多数の重要な参加者が来るであろう

オアンは、若くて活動的な執行部が陣頭に立つことで、政治から距離をとり、または政治において自身に適する道が見つからない人々がMHPに参加するようになると強調した。

「MHPには大数の重要な参加者が来るであろう」と話すオアンは、「BBPをはじめとして、連合になる可能性がある。トルコで皆さんが名前をよく知っており、私たちがよく知る人物たちがMHPに加わるために私たちからの知らせを待っている。会議を行う際に、あなた方は目にすることになる、次々と輝かしい人物たちがMHPの隊列に加わるだろう」と述べた。

オアンは、「あなたが党首に選ばれたらBBPは絶対にMHPに加わるのか?」という質問に対して、「誘うつもりだ、そして彼らは受け入れると信じている。今はことなる組織におり、今何か言うことは、それに対して絶対に失礼になる。私たちは行き来もしていて、友人であり、これからもずっとよい友人である。同じルーツ出身であり、支持層も実際これを望んでいる。したがって、誘い、約束をしているし、彼らもこの誘いを受け入れるであろうと信じている。彼らだけではない、多数の他の政治家も、政治組織も」と答えた。

(中略)

オアンはMHPの臨時大会において、党首職に立候補したうちのひとりだ。MHPにおける立候補者レースは熱戦となった。MHPへの立候補を発表 した人々の名前は以下の通りだ。メラル・アクシェネル、コライ・アイドゥン、スィナン・オアン、ウミット・オズダー。さてスィナン・オアンとは、いったいどんな人物なのだろうか。

■スィナン・オアンとは?

トルコ国家戦略研究者であり、第24期MHPウードゥル地区代表者である。

アゼルバイジャン人であるオアンは、マルマラ大学経済・行政学部を卒業したのち、修士課程を同大学で修了した。その後、国立モスクワ国際関係大学(MGIMO)で博士課程を修了した。上級レベルでのロシア語、研究レベルで英語も習得している。マルマラ大学トルコ学研究所研究員、アゼルバイジャン国立経済大学にて教員、副学部長をつとめた。トルコ協力開発機構(TIKA)のアゼルバイジャン代表にもなった。アゼルバイジャン大統領にから国家勲章を受けた。ユーラシア戦略研究センター(ASAM)のロシア、ウクライナ研究部門長をつとめた。国際関係・戦略分析センター(TÜRKSAM)を設立し、その長をつとめた。ヴァルダイ・フォームのメンバーでもある。3冊の本が出版され、また、500以上の論考がある。本紙が「社会科学」、マルマラ大学が「学術優秀」、エコユーラシア協会が「トルコ世界への貢献者」と賞を与えた人物だ。

「インタープレスメディア研究センター」によって2010年にテレビ画面で最も多く論じられた話題、または最も画面に映った人物について行った調査で、 131のニュースをもって、トルコのテレビ画面で最も姿を見せた人物のなかに名を連ねた。2011年6月12日の総選挙でトルコ民族主義者行動党のウードゥル選出議員に選ばれた。トルコ・アルバニア、トルコ・ナイジェリア議会間における友好グループのメンバーであり、トルコ・アゼルバ イジャン議会間における友好グループの事務総長である。訴訟に勝ち、除名されたMHPに再び戻った。

■職歴

・マルマラ大学トルコ研究研究所
・アゼルバイジャンの大学において経済コースの教員
・トルコ協力開発機構のアゼルバイジャン代表
・ユーラシア戦略研究センター、コーサカス及びロシア、ウクライナ研究委員会委員長
・国際関係・戦略分析センター(TÜRKSAM)代表
・カッパドキア職業専門学校、渉外責任マネージャー補佐

出版物、報道について
・著書:『オレンジ革命』(2006)『ロシアにおける政治と寡頭制』
・本紙から表彰を受けた研究も存在する
・1992年にマルマラ大学専門に優れた研究者に与えられる賞受賞
・ロシアをはじめとするユーラシア地域、中東エネルギーおよび外交に関し出版され百以上の論文がある。
・TRTトルコの声でユーラシアへの視座という内容的に大いに外交を話題とする週刊プログラムの制作者
・国内外の専門領域と関わる大会を主催し、学術会議に参加
・アルメニアのメツァモール原子力発電所の閉鎖に向けた活動を催す「市民活動」を設け、調整している

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:40290 )