エンサル宗教財団へ安価な貸し出し―ブルサ市
2016年04月20日付 Cumhuriyet 紙

共和人民党(CHP)党員らは、2013年にブルサ市オスマンガーズィ区によって修復されたアブダル文化センターがエンサル宗教財団に月625リラで貸し出されることに反発を示した。

CHPオスマンガーズィ区支部長のイスメット・カラジャ氏は委員会による決定の取り消し、施行の中止を求めて 提訴することを明らかにした。エンサル宗教財団ブルサ支部長はCHPの主張に対し、「話にならない」と回答した。
2013年12月、ブルサ市オスマンガーズィ区デミルタシュパシャ地区アブダル通りタフリチ・ソカクにあるアブダル文化センターで修復工事が始まった。2015年の完工後、オスマンガーズィ区議会は文化センターが入札で貸与されることを決定した。2016年2月に科学振興協会ブルサ支部とエンサル宗教財団ブルサ支部が入札に参加した。交渉の結果、アブダル文化センターは2018年12月まで、月625リラでエンサル宗教財団ブルサ支部に貸し出されることが決定した。

■CHPが反発

貸し出し問題に反発したCHPオスマンガーズィ支部長のイスメット・カラジャ氏は20日、ケント広場で党員からなるグループと記者会見を開いた。カラジャ氏は、当該の文化センターが公正発展党(AKP)所属のムスタファ・ドデュンダル市長により、ギャラリー、会議室、茶庭として利用されることが明らかにされていたにもかかわらず、実態とは異なっているとして、委員会の決定の取り消し、施行の中止を求めて提訴することを明らかにした。

■1500平方メートルの土地が使用可能

カラジャ氏は敷地1500平方メートルのこの建物が月625リラで貸し出されることは良心に反すると批判し、以下のように述べた。
「児童の性的虐待で知られるエンサル宗教財団にこの建物が貸与されたことは、我が市に対する侮辱です。オスマンガーズィ区の当局者たちは、彼らが建物の歴史的構造を守っていくことは確かであるという理由でエンサル宗教財団に貸与されたと主張していますが、彼らに一つ思い出していただきたいことがあります。児童虐待を防ぐことのできない財団がどのように建物の歴史的構造を守っていくというのでしょうか。国内に大きな怒りを沸き起こした、世界でも取り上げられた児童虐待での逮捕の数日後である3月8日に、貸与契約への署名がなされたこともその鈍感さを示す公式の証拠です。私たちはCHPオスマンガーズィ区支部としてこの非常に不当な取り引きを最初から注目していました。昨日も区から公式文書を取得し、世論に公表しました。いかなる良心の余地もないこの非常に不当な取り引きを停止させるため、委員会の決定の取り止め、および施行の中止を求めて提訴いたします。」

■有罪を主張

広場に集まったCHP党員ら約50人はカラジャ氏を支援した。彼らはブルサ市のエンサル宗教財団のある場所の写真が写ったプラカードを手にし、「エンサル宗教財団を閉鎖させろ」というスローガンを掲げた。CHP党員らはその後、ブルサ地方裁判所に赴いて提訴した。

■「話にならない」

CHPの記者会見について、エンサル宗教財団のアフメト・オルチュオール会長は、アナトリア通信の質問に対して「CHPは政党。私たちは財団です。そのため、CHPは私たちの話す相手とはなりません」と答えた。

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( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:40304 )