IS、トルコ兵捕虜の写真を公開
2016年04月22日付 Cumhuriyet 紙


セルテル・タシュさんは、昨年キリス国境周辺でテロ組織によって拉致された。タシュさんは現在、(シリアの)ラッカにある刑務所に監禁されている。

イスラム国は今月発行した『コンスタンティニイェ』誌において、昨年拉致したトルコ人兵士のセルテル・タシュさんの写真を掲載した。イスラム国は同誌において、トルコ人兵士を異端であると批難した。

スプートニク通信社が報じたところによると、イスラム国はシリアのラッカでトルコ語雑誌として毎月発行している『コンスタンティニイェ』誌の最新号において昨年キリス国境周辺で拉致したウードゥル出身22歳のトルコ人兵士セルテル・タシュさんの写真等を掲載した。イスラム国は、ラッカ内の刑務所に監禁されている同兵士とのインタビューを次号に掲載すると報じた。今月号には同兵士とのインタビュー内容の見出しが掲載された。

トルコ人兵士を異端と報じたイスラム国は、トルコ人兵士らに対する呼びかけとして以下のように述べた。

「悪魔に仕える兵士として行動している、あるいは行動しようとしているすべての者たちへ、私たちからの忠告だ。悪魔の下僕として仕えることから救い出され、神の下僕とならねばならない。神の法による統治とは異なる民主主義のシステムのために戦い、永遠に地獄の中にいてはならない。さらには、民主主義の法のためではなく、神の法のために戦う必要性があることを自らに思い起こさせるのだ。」

また、同誌でトルコ人兵士らが「地獄」の中にいると主張したイスラム国は、さらに以下のように記述した。

「悪魔的な体制のために戦わされて死んだとしても、彼らは君たちを殉教者と呼ぶに違いない。しかし、君たちは知らねばならない。殉教者とは、神が宗教世界を支配することを目的にして戦い、命を失った者たちを呼ぶ言葉だ。民主主義の名の下に、あるいは世俗主義の名の下に命を失った者たちは、誰であろうと神の殉教者とはなれないのだ。彼らは単に民主主義や世俗主義の殉教者でしかない。」

公正発展党(AKP)政権を厳しく批難したイスラム国は、同誌で以下のように述べた。

「十字軍を守り、彼らを満足させるために市民や兵士をないがしろにし、彼らを見捨てているといっても過言ではない悪魔のようなトルコ政府は、再び自らがいかに兵士をないがしろにいているかを露わにした。さらに今、悪魔のトルコ政府は兵士らをアメリカやヨーロッパのために犠牲にし、単に彼らを説得すること、そして彼らの安全を守るためだけに自らの兵士を冷酷にも犠牲にし、彼らを守るためにイスラム国家に対する政策によって自ら国を戦争へと引きずり込み市民を犠牲にしているのだ。」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:40317 )