サウジ政府がイランのメッカ巡礼を妨害
2016年04月18日付 Jam-e Jam 紙


 アリー・ジャンナティー文化イスラーム指導相は、以下のように述べた。「遺憾ながら、サウジアラビア政府はここ数か月におよび妨害行為を行っている。」

 本誌の取材によると、ジャンナティー氏は、イラン商工鉱業会議所の朝食会において、次のように述べた。「我々は、本年度のハッジ・タマット[訳注:メッカ住民以外に課せられた義務としての巡礼儀礼、大巡礼]に関する交渉委員会をサウジアラビアへ派遣した。巡礼者たちを聖地メッカへ送り出せるように鋭意努力している。」

 彼は、「遺憾ながらサウジアラビア政府は、ここ数か月にわたり妨害行為を行ってきた。メッカ巡礼の政府担当者らが現地に赴き、協定書に調印しなければならなかった。しかし、サウジ政府はこの委員会へのビザを発給しなかった。」と述べた。

 ジャンナティー氏はまた「私が把握している限り、担当者らは、我々が提起しているさまざまな問題に対して、反論を受けている。」と述べた。

 文化イスラーム指導相は、「我が国の航空機が巡礼者たちを移送させるため、サウジは航空輸送で妨害を行っているのだ。」と付け加えた。

 ジャンナティー氏は続けた。「サウジは、ビザについても妨害を行っている。我が国は、もしスイス政府がイランにおける貴国の利益代表であるなら、スイスがイランでサウジのビザを発給しなければならないと伝えた。」

 彼は、「サウジは、ビザは第三国において発給されると主張しているが、これはいかなる点においても我々が容認できるものではない。」とした。

 同相は、加えて次のように述べた。「そして、これまでの多大なる侮辱的対応も、我々は決して受容することはできない。」

 ジャンナティー氏は、続けた。「この交渉において我々は、ハッジ巡礼委員会に次のように命じた。サウジ当局に我々の条件すべてを伝え、彼らにそれらを受け入れさせよと。つまり、今年の大巡礼が実施され、これ以上の妨害をさせないようにと。」

 同相は「我々はすでに時期を逸しているが、それでも最大限努力していく。もしサウジ政府の協力があれば、巡礼を遂行できるだろう。」と述べた。

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( 翻訳者:EA )
( 記事ID:40327 )