トルコ・グルジア国境、わずかに変更!
2016年04月26日付 Hurriyet 紙


40年前、トルコ・グルジア間の国境となっているチャクス川の流れが変わり、15ドニュム(約1.4ヘクタール)の土地がグルジア領になったことから始まった論争は、トルコにとって良い結末を迎えた。締結された議定書をもって、グルジア領内の15ドニュムの土地は、40年を経てトルコへ返還された。

トルコ、グルジアの国境線となっているチャクス川の流れは40年前に変化した。これを修正するために、両国の派遣団が一堂に会した。川床で水の方向が変わった結果、グルジア領になった土地をトルコへ返還するため、ポソフ郡のテュルクギョズ国境門で会議が行われ、グルジアからは10名の委員が参加した。テュルクギョズ国境門でウフク・オゼン・アリベイオール郡長の歓迎を受けたグルジアは、テュルクギョズ国境門の広間でトルコ側の派遣団13名と会議を始めた。

■40年前の川跡に戻す

本件における最初の会議では、トルコ側はポソフのウフク・オゼン・アリベイオール郡長が、グルジア側はグルジア外務省欧州局ならびに国境策定・対策局のイヴェリ・メラシュヴィリ局長が委員長を務めた。先週行われた第二回会議の後、川床のあるポソフのユルトベクレル村に行き、場所の確認が行われた。調査の結果、チャクス川の流れが変わる前の土地が確認され、15ドニュムの土地をトルコ側に返還することを取り決めた議定書にサインされた。

この議定書によると、チャクス川地域の枝木、やぶ、草の茂みが手入れされ、森の木々も2メートルに及ぶ枝は剪定される。また、トルコ側が改定地図の測量を実施する。この測量図で、一部の川床が今よりも90メートル引き延ばされる。川は今後、赤の破線で示される以前の川床を流れることになる。

「40年振りに土地が戻ってきた」

土地所有者であるユルトベクレル村のスュレイマン・チェリキさん(78)は、およそ40年を経て、サッカー場15個分相当の土地が戻ってきた喜びを、当時川の水の流れが変わったために土地がグルジア領になったことを振り返りながら、以下のように述べた。

「土地を失ってとても辛かった。何年も前に、国家水道総局へ現状を申し出たが、関心が示されず今まで来てしまった。それで、アンカラの省庁に請願し状況を伝えた。これによって2013年に委員会が来て最初の測定調査が行われました。グルジアとトルコの関係者が構成する委員会はこの問題について動き、土地を取り返すために協力してくれた。これに尽力されたすべての方たちに感謝します。神がこの国を許しお守りくださるように。40年振りに土地が戻ってきました。」

スュレイマン・チェリキ氏は、40年間放置されてきた土地はとても肥沃であり、中の野草や木をきれいにし、耕して作物を育てたいと話した。

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( 翻訳者:田中浩太郎  )
( 記事ID:40336 )