ザリーフ外相、イスタンブール会議でサウジの破壊工作を強く批判
2016年04月14日付 Iran 紙

【イラン紙21面】イラン・イスラーム共和国の外交団はイスタンブールで開かれたイスラーム諸国外相会議で、サウジアラビアの破壊工作に毅然と異議を唱え、サウジのやり方がもたらす結果に警告を発した。

 イラン国営通信(IRNA)が報じたところによると、イスタンブールで開かれたイスラーム協力機構(OIC)加盟国外相会議で、モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相は、サウジアラビアと同国の一部の同盟国の支持によって提出された、イスラーム諸国首脳会議の声明文草案で、反イラン的な内容の条項が4項目、反レバノン・ヒズブッラー的な内容の条項が1項目示されたことに反発し、こうした行動はイスラームの連帯の精神に反すると同時に、シオニスト体制の利益に沿うものだとの見方を示し、こうした破壊的アプローチがもたらす結果について警告を発した。

 ザリーフ外相は、サッダーム・フセインがイランに対して「強要された戦争」〔※イラン・イラク戦争〕を起こしていた時代、〔フセインが〕OICを自らに都合のよい道具として悪用していた過去に言及し、次のように述べた。

当時、時のイラク外相だったターリク・アズィーズは、ほんの一部の地域諸国の支持を得て、反イラン的な条項を決議させた。しかし我々が、こうした反イラン的なやり方に気を留めることはなかった。過去から教訓を得ねばならない。見よ、ターリク・アズィーズは今どこにいるというのか?

 ザリーフ外相はこの会議での演説の中で、首脳会議はイスラーム的団結の強化を追求すべき場だと強調しつつ、「国と国の間にある問題や対立は二国間の対話を通じて解決されるべきであり、二国間の問題を多国間の会議に持ちだすべきではない」と表明した。

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( 翻訳者:YRK )
( 記事ID:40349 )