トルコ入国禁止措置の外国人記者、背景語る
2016年05月03日付 Cumhuriyet 紙


以前、トルコへ入国の許可が与えられなかったフリーライター、デイビット・レペスカ氏は、トルコで報道と表現の自由の現状を自身の経験に基づいて説明した。

「トルコ中は、弱い報道の自由から影響を受けないと考えていた。どれほど、間違いだったか」と語るレペスカ氏は、トルコへ入国の許可が与えられなかった後、経験をユーモアをまじえつつ、しかし本当の言葉で語った。

世界的に有名なフォーリン・ポリシー紙に載せられている記事でレペスカ氏は、トルコへ帰りたいとも語った。「トルコへの入国が妨げられてから一週間、シカゴのあるカフェに座り、どうやったらトルコに入れるかと考えている。イスタンブルは3年以上前から私のホームだ。もっとも頭に浮かぶことは、ギリシャの漁師にお金を渡しミディリ(レスボス)島から対岸へ運んでもらうことである。揺れるボートで夜の暗さに紛れ込んだとき、向こうの方から来る難民を乗せたボートを見るだろう。

月の光の元で、二つのボートが並んで過ぎ去り、おそらく何人かの難民はこの愚かなアメリカ人へ手を振る、この瞬間、まるで我々がいる世界がどれほど混沌としているかを凝縮しているようである。エーゲを過ぎる難民はおそらくトルコがどれほど禁止を定める所であるかを記者よりも早く理解しただろう、少なくとも私よりは。3月にトルコで報道の自由について書いた時、次第に沸騰していく水の中にいたことがわからなかった。」

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( 翻訳者:西田夏子 )
( 記事ID:40386 )