EU、難民問題でトルコ返還策以外を模索?―独は否定
2016年05月10日付 Hurriyet紙

エルドアン大統領の「われわれは自分たちの道をゆく、あなた方も好きなように」との最後通告の後、難民協定の解消を懸念するEUは、ギリシャの島々を含んだ代替案の検討に入った。トルコとの難民協定の解消を懸念するEUは新たな危機に対する代替案を模索している、それによれば、第一選択肢は難民をギリシャでとどめ置くことである。ドイツ政府は、代替案を模索しているというのは憶測だ、と説明した。

欧州連合(EU)は、難民危機でEU崩壊の瀬戸際に立たされたが、トルコとの協定を通じて若干安堵の溜息をついた。だが、同協定が解消されるかもしれない不安に陥った。

EUは、査証免除に対する条件として挙げた反テロ法をトルコが改正しない場合、査証免除を承認しようとしない。その結果、トルコとEUの間で署名した難民協定は解消され、EUは再び大量の難民流入に直面するが、第二の難民危機をヨーロッパが解決できないであろうとの懸念が生まれている。

新たな難民の流入によりシュンゲン協定は完全に消失し、国境管理がEU域内の自由貿易を阻み、共通通貨のユーロを危険にさらすという、これらの懸念がまず挙げられる。ドイツのビルド紙は、EU加盟国がトルコとの協定の解消という可能性に対する代替案を模索しており、Bプランの準備の検討に入ったと報道した。

■代替案はギリシャ

ビルド紙によれば、EU首脳間ではトルコ代替案としてギリシャが検討されており、その内容は以下の通りである。トルコからギリシャへ向かう難民をギリシャの島々で収容する。[ギリシャ]本土へのフェリー航路を停止し、難民が島々を離れるのを防止する。難民申請は島々で手続きがとられ、拒否された難民は直接、出身国へ送還される。

トルコへ約束した60億ユーロ(約7371億円)は、ギリシャへ送金する。ドイツのメルケル首相所属の政党キリスト教民主同盟の外交担当カール・ゲオルグ・ヴェルマン報道官は、「私たち自身で対策を取る必要がある」と警告した。

ドイツ政府のスティフェン・ゼイベルト報道官は9日、代替案模索との噂に関する質問に対し、憶測に立ち入らないと話した。

■EU、トルコとのこの協定に添う

ドイツ政府は9日の記者会見でゼイベルト報道官が、トルコとの難民協定の代替案を模索しているという噂に対し返答した。同広報官は、協定の前に来た難民の数と(協定)後に来た難民との数には大きな差があると語り、「トルコとの協定が施行される数週間前には、5万人近くがギリシャへやってきた。この数を実際に減少させ、人身売買を防止することは、トルコとEUの間の協定が施行されたことで保障された。したがって、われわれ(EU)及びヨーロッパの利益の点で、この協定の施行に尽力することにはとてもちゃんとした理由がある。ヨーロッパはこの協定に添う。しかし、もちろん同じことをトルコにも期待している。メディアが出した憶測に加わりたくない」。

■ドイツ、EU首脳と会談

ドイツ政府のBプラン関し、EU首脳と会談したか否かとの質問について、ゼイベルト報道官は以下のように答えた。「私たちはパートナーと多くの問題について議論しています。トルコとEUの協定の実施はその最たるものです。ドイツはそのことを議論しており、EUも同様です。協定の一部が実施されたが、さらに今後実施されるべき問題があります」。

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(翻訳者:岸田圭司)
(記事ID:40420)