イラク:イラク軍、アンバール県ルトバ郡を解放
2016年05月20日付 al-Hayat 紙

■敗北により「ダーイシュ」は「国家」から眠れる細胞の集まりへと変化するだろう

【バグダード:本紙】

イラク政府はアンバール県ルトバ郡の解放を達成したと発表した。この発表で中心となったのは同県内における「ダーイシュ」の後退と「人民動員部隊」によるファルージャ解放の戦闘準備に関する情報である。オブザーバーたちは、劣勢のダーイシュはモースルでの勢力を強固にし、自称する「国家」の状態から「眠れる細胞〔訳者注:普段は一般市民を装っているが組織からの指令を受けてテロなどを実行する潜伏者〕の集まり」の段階へと移行し、ダーイシュの占領下にない都市での血みどろの攻撃で満足するだろうと予測している。

またイラクでの共同作戦の指導部は昨日、「ラマーディーの西に位置するルトバ郡を解放し、建物の上にイラク国旗を掲揚したこと」を強調した。「ダーイシュ」は2014年初めからルトバ郡の占領を熱望していたが、この地域はイラク・シリア・ヨルダン間の主要道の交わる場所であり、また数日前の空爆によって死亡したとアメリカ軍が発表した〔ダーイシュの〕アンバールの「統治者」であるシャーキル・ワヒーブの拠点だった。

この戦略的地域は、南はバスラから北はモースルまで様々な県にまたがって広がるイラク西部の砂漠に通じており、ダーイシュにとっての重要性が増している。しかしダーイシュには長期にわたって広大な地域を防衛する能力が欠如していたため、彼らはこの地域からの撤退を余儀なくされた。

(後略)

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( 翻訳者:中村優斗 )
( 記事ID:40479 )