初閣議は、大統領府で―トルコ新内閣
2016年05月25日付 Hurriyet 紙

公正発展党(AKP)党首にして首相のビナリ・ユルドゥルムは、第65代内閣を昨日タイイプ・エルドアン大統領に提出した後、大臣らの名前を大統領府邸で発表した。「おめでとう。我々祖国に、我々市民に素晴らしい奉仕をすることを、神が与えてくれますよう。感謝します」と述べた。新内閣は最初の閣議を今日タイイプ・エルドアン大統領が議事進行役となり大統領府で行う予定だ。

イスタンブルで一昨日世界人道サミットの開催を行ったタイイプ・エルドアン大統領は夜の11時40分にアンカラに来てすぐにユルドゥルム首相と突然の会談を行った。昨夜1時25分に大統領府官邸に来たユルドゥルム首相は、2時間にわたりエルドアン大統領と新閣僚リストについて話した。ユルドゥルム首相は昨朝エルドアン大統領に閣僚リストを提出するため10時半に官邸へ赴いた。

ユルドゥルム首相の閣僚公表後のメッセージは「おめでとう。我々祖国に、我々市民に素晴らしい奉仕をすることを神が与えてくれますよう。感謝します」とのことだ。ユルドゥルム首相がリストを公表した後、大統領府は発表を行い「敬愛する我々の大統領はビナリ・ユルドゥルム首相の下に設けられた第65代トルコ共和国政府を承認する」と述べた。

■エルドアン大統領主導で7回目の閣議

新閣議は第一回閣議を今日大統領府官邸で行う予定だ。14時に始まる会議はエルドアン大統領が議長を務める7回目の閣議となる。会議では新閣僚の指針と並んで東部と東南部で続くテロ掃討作戦とシリア北部で起きている展開が取り上げられると予想される。

エルドアン大統領主導で明日も国家安全保障評議会(MGK)の会議が行われる。MGK会議にユルドゥルム首相は「首相」という地位で初めて参加する。

■MYKも変更した

ユルドゥルム首相は、閣僚の後、中央執行委員会(MYK)も発表した。14名からなるMYKでは、新閣僚4名を含む計8人は入れ替わった。党のナンバー2となる法政務局にハヤティ・ヤズジュが就いた一方、党の新スポークスマンも元開発相のジェヴデット・ユルマズ氏が就いた。他の名前は以下の通り:メフメト・ミュエズジンオール氏、アフメト・ソルグン氏、オズヌル・チャルク氏、エラル・カヤ氏、シャバン・ディシュリ氏、ヤシン・アクタイ氏、メフディ・エケル氏、ニュクヘット・ホタル氏、ムスタファ・アタシュ氏、ヴェダット・デミロズ氏、チーデム・カラアスラン氏、アブデュルハミト・ギュル氏

■0002で退出

ユルドゥルム首相は、第65代内閣で任務に就く閣僚リストを提出するため大統領府官邸に一般車両で赴いた。ユルドゥルム首相は大統領府へ第3番のドアから「06 BS 2210」というナンバープレートの一般車両で赴き、閣僚リストをエルドアン大統領に提出した。約1時間15分続いた会談の後、ユルドゥルム首相は第65代内閣リストを公表した。こうして閣僚リストも初めてべシュテペにある大統領府で発表されることとなった。ユルドゥルム首相は0002番の赤い首相府の公用車で大統領府から退出した。

■引き継ぎ

新内閣を結成したAKPのビナリ・ユルドゥルム党首は国会におけるグループ会議の後、チャンカヤ(元大統領府で現首相府)へと赴き、アフメト・ダヴトオール氏から首相の任務を引き継いだ。ダヴトオール氏は任務を引き継いだ後チャンカヤから「06 AE 6122」というナンバープレートの一般車両で離れた。

ユルドゥルム首相は、その後交通海事通信大臣職を、長年官僚として彼と共に働いてきた、AKPのカルス選出国会議員アフメト・アルスランに引き継いだ。アルスラン氏に「この省で我々から引き継いだこの任務を、2023年の我々の目標を初めとする国民が懐かしむ素晴らしい奉仕を加え、「幸運な歩みと共に」任務を続けてくれることを願っている。このポストの大臣が首相になった。コネがあるなどと言わないで欲しい。それはそれ、これはこれだ。コネはなく、仕事はある。駆け回り、結果を得る。その後様子を見る。23年までだ」と述べた。アルスラン氏はというと「ビナリ・ユルドゥルムと働くことが汗をかくということを皆が知るべきである。決してコネ有効ということではない。確かに我々が幸運だ。省及びプロジェクトを非常に良く知る首相と共に働くのは幸運である。しかしよく知っている首相のあとに仕事を引き継ぐのはどんなに難しいことか」と述べた。アルスラン氏がお話しの最後に「不可能、困難なように見えるかもしれないが、難しいのは簡単だ」と述べた後、ユルドゥルム首相は「訂正しよう。困難なことはすぐにでき、不可能なことは少し時間がかかる」 と述べた。

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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:40545 )