シリア:サウジが後援するイスラーム軍と、ヌスラ戦線に近いラフマーン軍団がカタールの仲介で停戦合意
2016年05月25日付 Al-Nahar 紙


■東グータで活動する二つの武装集団がカタールで停戦合意

【n.p.:AFP】

シリアの反政府勢力の対立し合う二つの派閥が、カタールで行われた交渉で停戦合意をしたとの声明をそれぞれ発表した。

イスラーム軍とラフマーン軍団との戦闘が勃発した4月以降、500人以上が死亡、シリア政府軍は、この戦闘に乗じてダマスカス郊外県東グータ地方で戦果を得た。

イスラーム軍が昨日発表した声明によると、最高交渉委員会総合調整役のリヤード・ヒジャーブ博士のもと、停戦のための包括合意が結ばれた。交渉はドーハで行われたという。

カタールは5年間続く内戦で、シリアのバッシャール・アサド大統領退陣のために戦う武装集団を支援している。

イスラーム軍は最高交渉委員会の一角をなし、シリアの武装集団の中で最大派閥のうちの一つであり、東グータの覇権を握っている。

一方、ラフマーン軍団は、イスラーム軍との抗争で、シリアのアル=カーイダの一派であるヌスラ戦線を支持する戦闘員から支援を受けた。

これまで戦闘を抑止する多くの試みが失敗に終わった。

シリア軍およびこれと共闘する戦闘員は先週、ダマスカス県南東部の広い地域の支配権を反政府勢力の手から奪った。これをシリア人権監視団は、政府が今年挙げた最も重要な功績のうちの一つであるとした。

(後略)

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( 翻訳者:小島千尋・中山玲 )
( 記事ID:40556 )