マルディン県ミドヤト警察へPKKテロ、警備の女性警官ら5名死亡
2016年06月09日付 Hurriyet 紙


テロ組織PKKが昨日マルディン県ミドヤト郡を血の海にした。警察署に爆弾を積んだミニバスで入ろうとしたテロリストは、警察による発砲でそれに失敗すると、鉄柵 とコンクリートの障壁の前で爆弾を爆発させた。2名の女性警官が殉職し、3名の市民が死亡、51人が負傷した。警察署の入り口のコンクリートブロックが被害の拡大を防いだ。

昨日マルディン県の観光地区ミドヤトがテロの標的となった。爆弾を積んだミニバスで警察署に入ろうとしたテロリストに警察が銃撃を行った。するとPKKのテロリストは鉄柵と障壁の前で爆弾を搭載したミニバスを爆破させ、現場は一瞬にして戦場となった。テロリストがミニバスと共に散っていく中、出火により警察署の庭にあった車にも火が燃え移った。

■貨物車を装った

11時15分に発生した爆発で警察官のネフィゼ・オズソイさん(32)は現場で、同じく警察官のシェリフェ・オズダン・カルムシュさん(31)は搬送先の 病院で殉職した。ベキル・サヤンさんとその妻ハイリイェ・サヤンさん(59)、そしてファフレッティン・エキンジさん(31)が命を落とした。爆発で子供 を含む51人が負傷した。爆発で警察署の建物は大きく損傷し、周辺の家や店も大きな被害を受けた。警察署の入り口にあるコンクリートブロックと鉄柵が被害の拡大を防いだ。爆発はミドヤト郡で大きな混乱を引き起こした。ミドヤト国立病院の前には情報を得ようとする人や必要となり得る輸血用の血の献血を望む人でいっぱいになった。病院のすべての医師が緊急要請された。重傷者は周辺の県や郡の病院に搬送された。テロ攻撃の後、警察に応援として軍警察が加わり、 戦略的な場所で安全対策をとった。警察が行った捜査で得られた最初の情報によると爆破させられたミニバスには約1トンの爆発物が積まれていたことがわかった。PKKの爆弾を積んだミニバスには貨物会社のエンブレムが貼られ、貨物車を装っていたこと、この方法で警察署から中へ入ろうと試みたことが明らかに なった。

■国民の民主主義党(HDP)のタナン氏へ反発

PKKのテロ攻撃の後地区を訪れたHDPのディヤルバクル県選出議員アルタン・タン氏は、現場で視察を行っている際、あるグループの反発に遭った。怒った群衆は タナン議員に「問題を解決するためにあなたを(国会に)送ったのであり、多くの人が死ぬようにということではない。アッラーよ、PKKに支援している者に災難を与え給 え」と言って非難した。タン議員が車で現場を離れる時、数人が車に蹴りを入れた。

ディヤルバクルからミドヤト郡に行った記者らが現場の映像や写真を撮っている時あるグループの攻撃に遭った。それぞれ異なる機関で働いているマフムト・ボズアルスランさん、セルタチ・カヤルさん、ハティジェ・カメルさんが、怒ったグループの殴る蹴るの攻撃で負傷した。

■ハイリュンニサ・ギュルさんの護衛をしていた

爆撃で殉職したシェリフェ・オズダン・カルムシュさんはアブドゥッラー・ギュル第11代大統領の妻ハイリュンニサ・ギュルさんの近辺警護の任務をしており、2年前東部での任務のためミドヤトに派遣されていたことがわかった。8年間警察官を務めた彼女は妊娠6か月であった。4月7日のテロ攻撃ではアブ ドゥッラー・ギュル元大統領の2人の護衛が殉職していた。

■夫も銃撃されていた

爆発で殉職した警察官ネフィゼ・オズソイさんは同僚のジュムフル・オズソイさんと結婚しており、4歳のエリフちゃんの母でもあった。ジュムフル・オズソイさんは2015年にミドヤトで職務中にテロリストによって長銃身の銃での攻撃で負傷し、治療後クルクラーレリ警察署で職務を開始した。ネフィゼ・オズソイさんはマルディン県での任務期間終了まで1か月であったということが明らかになった。

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( 翻訳者:奥村 茜 )
( 記事ID:40645 )