アフガニスタンのターリバーン指導者、米無人航空機の攻撃で殺害される
2016年05月23日付 Iran 紙

【イラン紙20面】約10ヶ月前、アフガニスタンのターリバーンの指導者・創設者のムッラー・ムハンマド・オマルの死亡に関する情報が露見したことで生じた混乱の中で、各メディアは同グループの新たな指導者に関して〔さまざまに〕報じ、〔最終的に〕ムッラー・オマルの後継者としてムッラー・アフタル・マンスールの名を伝えた——そしてそれは、ターリバーンの分裂の原因となる出来事でもあった。しかし、ムッラー・マンスールの指導期間は多くの紆余曲折を経つつ、一年にも満たないものであった。アメリカ国防省は、ターリバーン指導者を乗せた車両に対して無人航空機による空爆を行い、彼とその同行者を殺害したと発表したのである。アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領は自身のツイッターで、この情報を確認している。

 アメリカ国防省(ペンタゴン)の当局者の一人(メディアはこの人物の名を明らかにしていない)がムッラー・マンスールに対する米無人航空機による空爆作戦について述べたところによると、ムッラー・アフタル・マンスールを乗せた車両はバラク・オバマ米大統領本人の命令によって、土曜日の現地時間15時0分頃、パキスタン領内の辺鄙な国境の町「アフマド・ワール」において、米無人航空機による空爆の対象になったという。

 AP通信も昨日、緊急報道の中で、アメリカの空爆でムッラー・アフタル・マンスールが死亡したことを、ターリバーンの上級司令官であるムッラー・アブドッラウーフが確認し、「ムッラー・マンスールはアフガニスタンとパキスタンの国境地域での空爆により殺害された」と述べたことを伝えた。

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 アフガニスタン国民統一政府で行政長官を務めるアブドッラー・アブドッラーもムッラー・マンスールの殺害を認めた上で、「ムッラー・マンスールがアメリカによる空爆で殺害されたかどうかを確認するための調査が、アフガニスタンとアメリカの治安部隊によって継続されているが、しかし確かなことは、ターリバーンの状況に大きな変化が生じるであろうこと、そして和平への道に立ちふさがる大きな障碍が取り除かれるだろうということである」と述べた。

 同氏はさらに、「もしムッラー・マンスールの死亡が確認されれば、和平プロセスへの参加を希望しているターリバーン関係者らにとって、新たなチャンスが訪れるだろう」と付け加えた。

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( 翻訳者:TR )
( 記事ID:40647 )