平和と持続的発展における女性の役割が強調—第1回「イラン・日本合同会議」で
2016年05月11日付 Iran 紙

安倍昭恵氏「近い将来、私の夫(日本内閣総理大臣)がテヘランを訪問するでしょう」

 1日の予定で開かれた、第1回「イラン・日本合同会議」が、「女性、平和、そして持続的発展」と題して、昨日、女性・家庭問題担当副大統領のシャヒードフト・モウラーヴェルディー氏や日本国内閣総理大臣夫人の安倍昭恵氏、法律・国際問題担当外務次官のセイエド・アッバース・エラーグチー氏、笹川平和財団代表の笹川陽平氏、環境庁長官のマアスーメ・エブテカール氏らの出席のもと、外務省政治・国際問題研究所にて開かれた。

 女性・家庭問題担当副大統領はこの会議の席上、日本首相夫人と面会する中で、イランと日本という歴史ある2つの文明が多くの点で文化的共通性を有していることが、両国民のこれまで以上の親密さをもたらしているとの考えを示した上で、「特に女性ならびに家族の分野で両国が大変な犠牲とともに得てきた経験を交換し合うことは、一部の課題を世界的規模で解決していくことにつながるはずです」と述べた。

 イラン紙の報道によれば、モウラーヴェルディー氏は「女性、平和、そして持続的発展」というテーマで第1回「イラン・日本合同シンポジウム」が開かれたことに言及し、「この会議の終わりに、女性ならびに家族の分野で両国がどのように協力し合えるのか、その枠組みについて結論が得られることを望みます」と付け加えた

 女性・家族問題担当副大統領はさらに、「両国の学術団体、大学関係者、経済関係者らの間の交流、特にこの分野で活動する女性活動家たちの間の交流は、互いの経験を交換し合うことへの両国の関心を現実のものとさせるでしょう」と述べた。

 彼女は続けて、女性ならびに家族の領域でイスラーム共和国が得てきたさまざまな成果について説明し、さらに「イスラームという宗教において、家族はきわめて重要です。イラン憲法も、同国における政策や決定は家族の土台を強化するためのものでなければならないと強調しています」と言明した。

 日本の社会的参画推進財団〔※社会貢献支援財団のことと思われる〕の会長でもある安倍昭恵夫人は、今回の面会の中でテヘラン訪問への喜びを表明した上で、近い将来、夫がイランを訪問することは、日本にとってのイランの重要性、そして日本がイラン政府との関係拡大に関心を抱いていることを表すものだと述べた。

 彼女は両国の文化的共通性を強調した上で、女性ならびに家族の分野でイランと協力し、経験を交換し合うことへの関心を表明し、「残念ながら、日本にはイランの社会、特に女性をめぐる状況について十分な認識がありません。今回の会議開催と日本国首相の〔イラン〕訪問、そして双方の関係拡大と交流や行き来の増加によって、お互いの社会について、ともにより正確な認識が得られるようになることを願います」と指摘した。

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( 翻訳者:STT )
( 記事ID:40650 )