57国会議員への裁判手続き開始―議員特権廃止施行
2016年06月11日付 Milliyet 紙

民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首、共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首、人民の民主主義党(HDP)の共同代表を務めるセラハッティン・デミルタシュ氏とフィゲン・ユクセキダー氏などを含んだ57名の国会議員に関する117の調書が、差し置かれていた法務省から、担当する検察側へと送られた。これら57名の国会議員に関しての裁判手続きが始まった。

ベキル・ボズダー法務大臣は、出演したテレビ番組で法務省で差し置かれていたHDP所属国会議員に関して94件の、CHP所属国会議員について16件の、MHP所属国会議員に関して3件の、そしてAKP所属国会議員に関しては4件の調書が、共和国検察庁らに送られたと述べた。(全117の)調書のうち15件は、デミルタシュ共同代表に関連したものであり、「武装テロ組織のメンバーであること」や、「公然と政府を誹謗し、軍や治安当局を中傷し、トルコ国民、トルコ共和国、またトルコ大国民議会を公然と誹り、国民を憎しみと敵意へと向けさせ、武装テロ組織のプロパガンダを行い、国民を法に背くよう唆し、武装テロ組織に所属し、また大統領を侮辱したこと」などにより罪に問われたことが分かった。ユクセキダー氏に関する調書では、「犯罪を犯すために組織を設立し、テロ組織のプロパガンダを行い、また人々に罪を犯すよう公然と仕向けたこと」が示されている。

検察側に計5件の調書が送られたクルチダルオール氏については、「大統領に対する侮辱、国民を憎しみと敵意に公然と向けさせたこと」といった罪に問われているこ とが分かった。クルチダルオウル党首の、「このような大統領制を、血を流すことなくこの国で実現させることはできません」という発言に関する調書も、5件の中に含まれている。MHPのバフチェリ党首について検察側に送られた2件の調書にもまた、「大統領に対する侮辱」罪が含まれている。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:40659 )