英EU離脱派、トルコ加入阻止の言質をもとめる
2016年06月17日付 Milliyet 紙


イギリスで6月23日に行われるEUに関する国民投票を前に、離脱派の元ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏とゴーヴ司法大臣が首相に対しトルコのEU加盟阻止を保証するよう求めた。

イギリスで6月23日に行われるEU残留の是非を問う国民投票まで数日残し、議論の焦点はトルコとなった。EU離脱派は有権者たちに対し、トルコがEUに 加盟すれば何百万人ものトルコ人がイギリスに押し寄せると発信してきた。EU離脱キャンペーンの筆頭格である元ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏とマイ ケル・ゴーヴ司法大臣は昨日、デイヴィッド・キャメロン首相に「トルコが決してEUに加盟しないことを保証する」よう呼びかけた。トルコが近々EUに加盟 することは見込めない中、イギリスの政治家が話題をこの次元に持ち込む形で利用することや「7,700万人のトルコ人が押し寄せる」と恐怖キャンペーンを 行っていることが動揺を招いている。

■年間10万人のトルコ人が来る!

ゴーヴ司法大臣とジョンソン元市長はキャメロン首相へ宛てた書簡で、トルコのEU加盟についてイギリスの拒否権を使うことを保証するよう求めた。2人は キャメロン首相にトルコとの加盟交渉を終えることとトルコ人がヨーロッパへビザなしで訪問する権利を得ることを阻止するよう要請した。書簡では「政府が拒 否権行使を保証しないならば国民もこれに合理的な結論を下し、トルコと国境を接することを防ぐ唯一の手段である6月23日に離脱の一票を投じ、好きなよう にさせないという結論を出すだろう」とされた。離脱派はトルコのEU加盟でイギリスにイスラム教徒の移民が流入し、イギリスがイスラム過激派に対して無防 備になると主張している。プリティ・パテル労働年金相はトルコがEUに加盟すれば「イギリスに年間10万人のトルコ人が押し寄せる」と主張した。離脱キャ ンペーンのパンフレットにはトルコ加盟はEUがシリアとイラクと隣国になることだと示す地図が載せられている。また、トルコの犯罪率が高いことが示されて いる。

■野党:恥ずかしいこと

ダマト・フェリト・パシャ政権で内務相を務めたアリ・ケマルの孫であるボリス・ジョンソン元市長は過去にトルコ加盟を支持したうちの1人だった。しかしジョンソン元市長は「トルコもEUも変わった」と述べた。マイケル・ゴーヴ司法大臣はEUがトルコで「民主的権利の侵害に抗議する必要がある」と述べた。野党労 働党のイヴェット・クーパー氏はジョンソン元市長とゴーヴ司法大臣を批判した。クーパー氏は2人ともトルコのEU加盟が近い将来には不可能であると知って いると主張し、「分かっていて真実を操作し、嘘をついている。これは恥ずかしいことだ」と述べた。EU残留を主張するデイヴィッド・キャメロン首相は圧力 に対し、「トルコは西暦3000年より前にはEUに加盟できない」と発言していた。イギリスは今日までトルコのEU加盟を支持していた。

■「占領されるという主張は嘘」

イギリスの左翼紙、ガーディアンは昨日のトップ記事でトルコ政府のEU加盟の可能性は近い将来ないと強調し、離脱派のキャンペーンを批判した。記事では 「簡潔に述べるとすれば、ヨーロッパの誰も、今も近い将来にもトルコを同盟国にするつもりはない。この逆を主張することは無視であり、知りながら間違った 方向へ導くことだ。トルコはレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が国を権威主義の道に進ませるずっと前でさえ、トルコのEU加盟への反対はヨーロッパ大 陸で広く共有されていた」とされた。ガーディアン紙は「ヨーロッパが何百万人ものトルコ人に侵略されるという主張はまるまる嘘だ」とし、イギリスはシェン ゲン圏に含まれておらず、このためトルコへのビザの自由が与えられてもそれに影響されることはないと強調した。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:40700 )