クウェート:選挙法の改正に対して国民の不満が爆発
2016年06月27日付 al-Quds al-Arabi 紙


■:クウェート:選挙法の改正に対して国民の不満が爆発

クウェート:選挙法の改正に対して国民の不満が爆発

【本誌:モナ・アッ=シャムリー】

クウェートでは、選挙法の改正を受けて国民の不満が爆発している。そこでは、諸政治潮流や運動、そして多くの国民議会議員がこの改正に反対を表明した。この改正法の中では、神性や首長性を侮辱した市民は、選挙権と立候補権を一生涯剥奪されると定められている。

政治家や国民の間では、この改正法は「政治上の死刑」とさえ呼ばれており、彼らの怒りの波紋がSNS上のコメントや公式声明を通じて広がり続けた。一方、議員たちは、議会の受けた激しい打撃を軽減し、立法者の透明性に対する不信を晴らそうとしている。しかし、議員らは、今回の改正法が直ちに適応されないだろうとして事態を鎮静化することに失敗した。さらに世論は、神性や預言者性の改正案への盛り込みが、真の狙いの隠ぺいのようなものであり、それが政治的ライバルと反体制派の追放であることを見抜いたのである。

独立会派:立法の腐敗

政治団体「独立会派」のモナー・イヤーフ事務局長は、以下のように語った。
「我々『独立会派』は、十分な審議もなく、3日以内という期間でこのような法律が発表されたことに脅威を感じている。つまり我々は、今回のように前例がなく、議員による審議を伴わない立法措置を問題視し、かつ認めていないのである。なぜなら、この法律は、『政治的権利の剥奪という罰』を『個別立法』の文言に沿って導入するかのごとく、補足の罰則を課しているが、これは憲法に違反した措置である。つまり、神性や預言者性、首長性の侮辱の場合に関する処罰の規定は、憲法や国家規則の中で明確に定められているのである。したがって、今回の改正法の発表は、ほとんどの観察者の見解で『不正立法』とみなされており、その影と負の影響は、社会を構成する基本的な要素と主柱、すなわち社会の両翼である表現の自由と政治的自由に投げかけられるだろう。」

(後略)

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( 翻訳者:田原文太 )
( 記事ID:40762 )