レバノン:レバノン政府軍がバアルベックの難民キャンプを攻撃、103人のシリア人を逮捕
2016年06月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■レバノン政府軍がバアルベックの難民キャンプを攻撃、103人のシリア人を逮捕

【ベイルート:アナトリア通信】

レバノン政府軍は、シリアとの国境に隣接するアル・カーア村を襲った自爆攻撃で死傷者が出たのを受けて、翌日火曜日(6月28日)の明け方、レバノン東部のバアルベック地方のシリア人難民キャンプ数カ所への軍事作戦を行い、シリア人103人を逮捕した。

本日(28日)、政府軍は公式ホームページに発表した軍当局声明において、「本日の明け方、バアルベック地方の数カ所に配備された軍の部隊は、タイベ、ハムディーヤ、ユーニーン、タッル・アブヤド、ハディーディーヤ、ドゥーリスの各村においてシリア避難民キャンプを包括した一連の軍事作戦を展開した」と述べた。

声明はさらに「軍事作戦中に、シリア人103人をレバノン領内不法滞在のかどで逮捕した」と述べ、「彼らが無許可で所持していた9台のバイクと2台の車を押収した」と指摘した。

同声明によれば、政府軍部隊は同地域内で、カラシニコフ型銃一丁と戦闘用拳銃一個を所持していたレバノン人2名も逮捕し、「逮捕された2名は審理を受けるために押収品とともに司法当局に引き渡された」という。

また、レバノン国営通信は「アル・カーア村作戦には軍の重要部門も参加しており、避難民キャンプにおいて武器と指名手配者発見のための大掛かりな捜査をくりひろげた」と伝えた。

一方、レバノンのヒズブッラーは同党の声明において、ベイルート南郊の「サッイド・シュハダー(殉教者)センター」において本日(28日)予定されていた<ライラトゥ・カダル(召命の夜)*>の合同礼拝を、あらたな治安情勢の変化に照らして中止すると発表した。

(後略)


*ライラトゥ・カダル(召命の夜):ラマダーン(断食月)の27日目に夜を徹して行われる礼拝(訳者註)

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( 翻訳者:阿部光太郎 )
( 記事ID:40769 )