対テロ対策、ロシアとトルコ情報共有
2016年07月03日付 Hurriyet紙


アタテュルク国際空港でのテロ事件を受け、MİT(国家諜報機構)とロシアの情報機関は、即時の情報共有を開始した。ISとの繋がりがあるとされトルコへ の入国を禁止された7000人のリストがロシアへ渡された。ロシア側も、トルコ経由でシリアへと渡ったロシア人に関する情報を提供した。

アタテュルク国際空港でのテロ事件と時を同じくして、トルコを経由してシリアへ渡ったり、違法なルートでトルコへ戻ったりした外国籍のISメンバーの脅威 が、再度大きな問題となった。情報機関によれば、攻撃の矛先をトルコへと向ける外国人戦闘員のうち、最も危険なのはロシア出身のコーカサスの戦闘員であるという。MİTとロシアの情報機関は、外国人戦闘員の追跡に関し、2015年に2度協力しあっており、イスタンブルでのテロ事件の後、情報の即時共有を開始した。

■トルコへ侵入

情報機関が整えた報告書では、トルコ国境のマンビジュ(トルコ語名メンビチ)・アアザーズ・ラインで抑え込まれているIS内部にいる外国人戦闘員が、トルコにとって大きな脅威となると述べられており、この紛争地域との繋がりがある外国籍の人々がトルコへ侵入していることが注目を集めた。ISと関係する外国籍の活動家たちは、トルコによる国境封鎖、空港やターミナル、港で取られている対策、有志連合軍への支援を理由として、トルコを攻撃の対象としていると書かれている。トルコへと侵入する外国人戦闘員のうち、最も危険なのはロシア出身のコーカサスの戦闘員であるという。

■ロシアのパスポートを所持していた

アタテュルク国際空港でのテロを実行したテロリストたちのうち、ラキム・ブルガロフとヴァディム・オスマノフが、ロシアのパスポートを所持していたことが判明すると、2国の情報機関は再度行動を起こした。2015年にISとの戦いに関して、トップレベルの会談を2度持ったMİTとロシア連邦保安庁 (FSB)の役人たちは、アタテュルク国際空港でのテロ事件の後にも情報を交換した。MİT・FSBはこの情報交換の後、2国間での「即時情報共有」で合意した。ISと関係があると判断され、ロシアやロシアの同盟国、旧ソビエト共和国といった国々からトルコへの入国が禁止された7000人のリストが共有された。FSBも、ISと関係があり、トルコを経由してシリアへ渡ったとされるロシア国民の情報をトルコと共有した。

■活動家のリストも共有

テロ組織ISとの繋がりがあり、自爆テロや爆弾を用いたテロの実行準備をしているとして追跡されている外国人の名前のリストも2国の情報機関の間に共有された。今月中に、2国関係の正常化とともに情報共有が議題となる首脳会談が行われる予定だという。

■新たな拠点

ISがトルコへ送り込んでいる外国籍の活動家たちが、トルコ内部で新たな拠点をつくり、紛争地域との繋がりを持ち、トルコでの拠点形成の結果独自の動きをしていることが明らかになった。ISの外国籍の活動家たちが、小さなグループで独立した拠点に滞在していること、連絡用のチャンネルを通じて暗号化しながらラッカにある組織の指令本部と接触したこと、そこから直接指示を受け取ったことが強調された。

■攻撃の警告

MİTと警察の情報機関が5月と6月に作成し組織全体へ送った報告書の中では、ISが効果的かつ規模の大きな攻撃を計画していること、この攻撃のために指名された外国籍のテロリストを、違法なルートで入国させることができるだろうと想定していること、国連施設の所在地、治安部隊の建物、インジルリキのアメ リカ軍や、アメリカ及び連合軍に参加している国々の大使館、アンタルヤやイスタンブル、アンカラの外国人が多い地域や観光地が標的になっていることが述べられている。

■新たな方法、「きれいな」身分

トルコの国境ゲートや空港、ターミナルで行われた追跡の後、テロ組織ISが外国人活動家を通過させるのに困難が生じた。厳しくなる審査をかいくぐるため に、新たな方法へ切り替えが行われたとされ、ISは、自爆テロ犯や武装した活動家をどんな情報機関からも追跡されていない人々から選び、これらの人々を難民として 国境を通過させようとしているという。
情報機関の報告書には、自爆テロや、爆弾や武器を用いたテロのためにシリアを後にしたISのテロリストたちは、違法なルートか、用意された偽造身分証明書で難民たちに紛れて、第2の国へと移動しようとしているのだと記されている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:粕川葵)
(記事ID:40798)