ジャン・デュンダル氏、ジュムフリイェト紙を休職
2016年07月07日付 Hurriyet 紙


先日ドアン・サトムシュ編集顧問を退任させたことで話題となったジュムフリイェト紙で、大きな動きがあった。編集局長を務めるジャン・デュンダル氏が一時休職するという。デュンダル氏は「過酷なマラソンが終わったので一時休息させてもらいます。その後?戦いを続けます。仲間を悲しませるようなことはしませんし、敵を喜ばせるようなこともしません」と声明を出した。

メディアタヴァのニュースによると、2015年2月に編集局長に就任したジャン・デュンダル氏が一時休職した。デュンダル氏は社内向け告知で、職権を当面の間共和国基金の執行委員会に委ねると述べ、自身は海外に赴き同紙の一コラムニストになると語った。

■ジャン・デュンダルの社内向け告知

「同僚の皆さん。この1年、私はこのジュムフリイェト紙の務めを果たす一方、他方では非難に脅迫、告訴、拘束、投獄、有罪、発砲、説明に弁護、中傷文等々、闘ってまいりました。まるで休みなどありませんでした。ジャーナリズムへの熱意や報道の信念は少しも衰えることは無かったとはいえ、肉体的にも精神的にも疲れを感じています。
そんな時には今までもしてきたように、夏の間静かな別荘で新しい本を完成させ、次回作の案を練りたいと思っています。
その間、総編集局長として全ての経営・編集に関わる権限を、共和国基金の執行委員会に託します。この困難な時代にジュムフリイェト紙や私自身が行ってきた、出版の自由や論理的な報道姿勢に向けた闘いが引き続き進められることは、誰も疑う余地はありません。」

■ジュムフリイェト紙の声明

ジュムフリイェト紙での辞任劇について様々な歪曲報道がされていることに、同紙執行委員会のアクン・アタライ主幹とジャン・デュンダル総編集局長がそれぞれツイッターで声明を出した。
同紙執行委員会のアクタイ主幹は経緯について次のように語った。

デュンダル編集局長は自身に対する銃撃事件の直後、この1年の間にあった拘束や有罪判決などによる過度の疲労を挙げつつ夏季1.5~2か月の休暇の計画を願い出て、経営陣もこれに理解を示しました。
結果、デュンダル氏の休暇願について何か別の意味を見出そうという人々が、この休暇について「一時休職した」といった疑惑の見出しを付けて広めています が、デュンダル氏はジュムフリイェト紙の編集局長職を続けていきます。デュンダル氏自身も必要性を感じ、状況を同僚諸君に既に伝えています。
ターヒル・オズユルトセヴェン副編集局長と同紙が招聘した職員が今日退職したと伝えられました。退職の理由は当人が個人的に語るのが適切で、この件について現在何か申し上げるのは適切ではありません。退職された職員諸君の我が紙に対する貢献に、御礼申し上げます。
ジュムフリイェト紙は創刊92年となり、出版部門のみならず、あらゆる部門の礎としてトルコの最も伝統ある組織の一つです。我が紙は独立性、自由、一意性、報道姿勢、論理的な立場によって、政権をはじめ継続的な意図を持つ各方面にとっては不快な存在であり、不快な存在であり続けます。
ジュムフリイェト紙は、個々人の上に制度、伝統、未来が成り立っており、我々は皆、時事、制度、出版への主義を持っております。この意識を共有するOBらとともに、論理的で一貫性を持ち、公正、客観的、真実に沿った報道姿勢を貫いてまいります。
我がグループにこの1年で参加した同僚らが、自らの意思で離れる決断をしたことを尊重したいと思います。数人の退職がまるで我が紙の危機であるかのよう に捉え、利益を享受したいと願う人々は、今日までそうであったように今後も虎視眈々と我が紙を狙うでしょう。意図的な噂や嘘を許さないためにも、本声明が 必要だと考えました。ご理解を感謝申し上げます。

■ジャン・デュンダル:闘いを続ける

ジャン・デュンダル編集局長は、SNSのツイッターでこの問題について次のような声明を出した。
「過酷なマラソンが終わったので一時休息させてもらいます。その後?戦いを続けます。仲間を悲しませるようなことはしませんし、敵を喜ばせるようなこともしません」

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( 翻訳者:貝瀬雅典 )
( 記事ID:40821 )