モウラーヴェルディー氏「名誉殺人について正確で根拠のある数字は存在しない」
2016年06月25日付 Iran紙

【イラン・オンライン】女性・家庭問題担当副大統領は執筆したコラムのなかで、

〔‥‥〕父親が自らの手で若い娘を殺害した事件が〔西アゼルバイジャン州の〕ホイ市で起きて、数日が経ちます。〔‥‥この父親の供述によると、彼は〕自分の娘の品行に問題があるとの噂を聞いて、それを根拠に、〔娘を裁くための手前勝手な〕裁判を行い、判決を出し、それを2発の弾丸によって公衆の面前で執行することで、名誉を保つ許可を自らに与えてしまいました。そして事件現場への救急隊の到着が妨げられたために、彼の若い娘は間もなくして命を落としました。

 と記した。

 このコラムには、次のようにある。

名誉を守るという名目の下で行われる、「名誉殺人」として知られるこうした殺人については、正確で根拠のある数字は手元には存在しません。しかし国連の報告書によると、世界の津々浦々で、毎年5千人以上の女性が家族の名誉を理由に、父親、夫、兄弟、その他男性の親族の手によって殺害されています。そして世界で名誉殺人が最も多い国として記録されているのが、パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコ、バングラデッシュ、イラク、イエメン、ヨルダン、レバノンといった国々なのです。

 モウラーヴェルディー氏は自身のコラムのなかで、さらに次のように記している。

女性に対する最悪かつもっとも極端な家庭内暴力の形態であり、家族内の男性たちの名誉を守るために起きるこうした犯罪行為の根元には、社会が抱える家父長主義的で部族主義的な文化、人間関係、そして法律があるのです。

 このコラムの続きには、次のように記されている。

〔社会学者のマニュエル・〕カステルは家父長主義を、女性や子供たちに対する男性の無制約な管理と定義しています。こうした殺人を正当化し、それが自然なものであるかのように装い、それに公的なお墨付きを与えるためには、「望まない結婚の拒否」から「婚外の性的関係」にいたる一群の理由が〔男たちによって〕列挙されます。〔殺人を犯した男性側ではなく〕たいていは女性に(そして最近ではSNSに)非難の矛先が向かうことで、こうした殺人は社会によって承認されたり、煽られたりするのです。そして通常、家族内の男性たちの役目とは女性たちの管理・統制にあると見なされ、法律もそうした行為に及ぶのに必要な許可を〔男たちの手に〕与えているのです。

 モウラーヴェルディー氏はさらに、「ここ半世紀で家父長主義的な社会構造は弱体化に向かってはいるものの、いまだにこうした流れと並行する形で、このような構造の力を守ろうとする試みも、様々なレベルで行われているように思われます」と記している。

〔‥‥〕

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(翻訳者:SY)
(記事ID:40845)