トルコ各地「民主主義の番人」市民の歓声―アッラーアクバルの声も
2016年07月17日付 Cumhuriyet 紙


イスタンブルやイズミルをはじめトルコの諸都市は、クーデターに反対して通りへ出た市民たちで埋め尽くされた。ひろく国内で起こった抗議活動の多くでは、「アッラーアクバル(=神は偉大なり)」と唱えられ、クーデターへの反発が示されている。

トルコでは、昨日(7月15日)、クーデター未遂発生後から、大統領と首相が呼びかけを行い、市民が広場に集められた。

イスタンブルの広場に集められた市民たちがクーデター未遂に対して抗議活動をする中、その場に点けられた火とともに、命を落とした人々のために祈りが捧げられた。市民たちは「アッラーアクバル」と唱え、事件に強い反発を示した。一部の地域で、挑発行為が行われたことや、イスラム原理主義者がアルコールを買ったり、海辺に座っていた人々を攻撃したことが明らかにされた。

タクスィムのイスティクラル通りでは、何千人もの人々が抗議活動のために国旗を掲げて歩いた。多くのイスラム原理主義グループも群衆に加わり、「アッラーアクバル」や祈りを先導している姿が見られた。

◼首都では何万人もの人々が見張り中

クズライ広場に集められた市民は、クーデターに抗議した。

◼イズミルでは広場に大群衆

広場の群衆は時を経るにつれ増えていった。

コナク広場の時計塔の前にあるイズミル県庁前に集まったイズミルの人々は、昨晩から現在まで見張りを続けている。トルコ国旗を持った何千人もの人々が、クーデター未遂に抗議し、「アッラーアクバル」と唱えた。

広場に備え付けられたスクリーンで最新の状況を刻々と追いかける市民は、口をそろえてクーデターに反対するスローガンを唱えた。

◼ニーデ

ニーデ県知事のエルタン・ペイニルジオールは、共和国広場に設けられたプラットフォームで、公正発展党(AKP)所属のニーデ選出の国会議員であるエルドアン・オゼゲン、市長であるファルク・アクドアン、民族主義者行動党(MHP)所属でニーデ選出の第23期国会議員であるミュミン・イナン、AKP県代表のエムラ・オズデミル、共和人民党 (CHP)県代表であるエルハン・アデムとともに市民たちへ呼びかけた。

◼ネヴシェヒル

ネヴシェヒルでは、AKPの県支部の前に集まった何千人もの人々が、待機を続けた。

市民たちは、様々なスローガンを掲げてクーデターへ抗議した。
ネヴシェヒル市の軍楽隊は演奏を続けている。

◼ヨズガト

大勢が、高校通りでデモ行進をした。シリア人難民もトルコ国旗とエルドアンのポスターを持って行進に参加した。

その後、ヨズガット市の軍楽隊も演奏を行った。大きなグループは、待機を続けている。大勢が「アッラーアクバル」と唱和して、クーデターに対し様々なスローガンで抗議した。

◼クルシェヒル

クルシェヒルでは、ジャジャベイ広場に集まった市民たちが、クーデターに抗議した。

エルドアン大統領を肯定するスローガンを掲げた市民たちへ、トルコ国旗が配られた。

県知事のネジャティ・シェンチュルクは、ここで行ったスピーチの中で、「人生の中で何度かクーデターを経験した。これはクーデターですらない。彼らが私たちに武器を突きつけ、発砲することは、説明しうるものではない。彼らに対する最も素晴らしい答えを国民が出した」と述べた。

◼クルッカレ

クルッカレ共和国広場では、トルコ国旗を持った市民たちが、エルドアンを肯定するスローガンを唱えて民謡を歌った。

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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:40896 )