Ahmet Hakan コラム:クーデター軍人の10の愚点
2016年07月18日付 Hurriyet 紙

第1の愚点:2つの橋を占拠し、8~10機のジェット機を低空飛行させれば、国を支配できると思ったこと。

第2の愚点:はるかタラト・アイデミルの時代にでもいるように、国営放送で古臭い声明を読みあがさせればうまくいくと信じていたこと。

第3の愚点:メンデレスが絞首刑になったときに、一丁の鉄砲を撃つ者もいなかったことに頭におき、国民が黙ってみていると思ったこと。

第4の愚点:けっこう上級の指揮官も加わっていたのに、戦略や計画のまったくない思い付きの行動だったこと。

第5の愚点:夜の22時30分にはじめたクーデターの成功のチャンスがゼロだということを、まったく考えもしないという馬鹿さ加減。

第6の愚点:彼らのクーデター計画に「『国に平和を』評議会」というような、トルコのクーデター史上、最低の名前を付けたこと。

第7の愚点:国民に銃をむけ、爆弾を落とし…まるでクーデターというようり、テロ行動を行ったこと。

第8の愚点:これまでの政治活動で、あらゆる困難を乗り越えてきたレジェプ・タイイプ・エルドアンという要素を、まったく計算にいれていなかったこと。

第9の愚点:トルコ国軍の大部分が自分たちに賛成しないと思わなかったこと。

第10の愚点:エルドアンを批判し、エルドアンに敵対し、エルドアンを嫌っている誰もが自動的に自分たちの側につくと思ったこと。

■ 自由なメディアは何の役にたつのか?

答え:クーデターを防ぐ・

■ 二つのお願いがある。

1:これほど多くの人が死に、血が流れたのだ。このお祭り騒ぎは、いい加減にしてもらいたい。

2:民衆に発砲したものはともなく…僅かな人数の上官の愚行の犠牲となった、哀れな兵士は、ただちに釈放されるべきだ。

(中略)

■ 諜報機関は店じまいを

・朝から晩まで、フェトフッラー、フェトフッラー、フェトフッラーといい、
・最大の問題は、「並行構造(組織内組織、秘密結社)」だといい、
・毎日、ギュレン教団に、「明け方の強制捜査」を行い
・管財人をおかない、どんな場所も残っていない状況にし、
・「並行構造」について、被害妄想的な対応がされている…まさにそんなときに、

軍の中の教団関係者がクーデターを企てているとまったく気づかなかった、我が国の諜報機関の全組織は、もう店じまいをした方がいい。

■ ギュレン返還を

これまで、私はずっと、
・フェトフッラー・ギュレンの帰還したら、何が変わると思うのか、
・変わるのは、彼が「英雄」となることだ、といってきた。

7月15日の流血をうけ、
・フェトフッラー・ギュレンの返還は、もやは正義(ナムス)の問題だ。

■ 3点

・タイイプ・レジェプ・エルドアンは、まさに偉大なリーダーだということを示した。

・命を顧みず、戦車の前に立った人たちに、よくぞ…といいたい。

・一連の事件を、「自作自演」だというには、良心を失わなくてはならない。

■ 明らかになった5つの点


1:「教団はクーデターにかかわらない」といっていたものは、大きな間違いをした。

2:トルコ国軍のなかの教団者問題は、誇張された問題ではなかった。

3:「並行国家」や、「FETO(フェトフッラー・テロ組織)」といった問題が、ふつうに思われたいたように、誇大妄想ではなかったらしい。

4:教団には、実際に「休眠組織」があるらしく、この人物らは、麻薬をすったかのうように、いつてもカミカゼ行動をするらしい。

5:「教団」と呼ばれる完全な秘密組織との戦いは、独特のやり方が必要らしい。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:40903 )