ギュレン派、女性活動家たちの姿は?
2016年07月29日付 Hurriyet 紙

フェトフッラー系テロ組織の内部で男性らと同等な影響力を持つ女性メンバーらの活動が、現在も継続していることが確信を持って伝えられている。入手された情報によると、官僚組織内でも容易に活動できるよう、FETÖ(フェトフッラー系テロ組織)の女性らのほとんどがスカーフを全く着用していないという。カムフラージュの一助となるのであれば、襟ぐりの深い洋服の着用も認められるという。

7月15日の犠牲者も出たクーデターの背後にギュレン氏がいることが判明した後、トルコ全土でフェトフッラー系テロ組織(FETÖ)の一斉捜査が開始された。この一斉捜査では、FETÖ内の女性構成員らが非常に影響力を持っていることが明らかとなった。

■女性組織は男性らと同等の影響力を持つ

サバフ紙が報じたところによると、FETÖ内の女性らは男性らと同様に組織化されているという。彼女らの活動は、主婦らに向けたものだけに留まらない。警察組織や大学、トルコ軍、官僚組織、そして民間セクターといった場所で女性のFETÖの活動家たちは非常に大きな影響力を有している。彼女らの存在はあまり注目されていなかったため、多くの編集主任らが汚れ仕事を官僚組織内にいる女性メンバーらに行わせていたという。

■女性メンバーを利用した芝居

FETÖはすべての汚れ仕事を女性メンバーに行わせていたが、彼女たちが逮捕されると芝居がかった演技をすることに積極的だ。あたかも、宗教的な信仰を理由に逮捕されたかのような認識を作り出している。

■女性のイマームは県の男性イマームの配下

FETÖ組織内の女性イマームらは、郡や町、村落などの組織内で活動している。あらゆる都市の中心地に責任者が配置されているが、女性のイマームでトルコ全体のイマーム、あるいは県の代表イマームは存在しない。組織は汚れ仕事のすべてを女性に行わせているが、指導者として女性メンバーらを信頼してはいない。このため、女性メンバーのすべてが男性の県代表イマームの配下に置かれている。すべての都市の中心部で女性協会が設立され、集会が開かれている。その集会では、かなりの量の支援が集められている。

■7月15日クーデター後も支援集めは続いている

関係筋から得られた情報によると、FETÖの女性協会は7月15日のギュレン派クーデター後もトルコ全土で活動を続けているという。ケルメスという名の下に組織への支援金を集める女性メンバーらは、こうした活動をクーデター後も中断することなく続けたのだ。

■FETÖ外での婚姻禁止

FETÖが活動する国々で育ち、FETÖの奨学金で学び、そして組織によって動員された女性メンバーらは組織外の男性と結婚することは禁止されている。しかし、イマームらの許可がおりた人物との戦略的結婚は可能だ。官僚組織や警察組織、トルコ軍、政界、そしてビジネス世界に参入したいと望む家族がいれば、FETÖの女性メンバーはそこに入り込む。戦略的結婚を行わせ、これらの家族に花婿や花嫁を差し向けるのだ。FETÖ組織内では、こうした例が何百件もみられる。

■スカーフは絶対条件ではなく、襟ぐりの深い服装も自由

官僚組織内で容易に活動するため、FETÖの女性メンバーのほとんどがスカーフを着用していない。カムフラージュの一助となるのであれば、襟ぐりの深い服装も許されている。公の場でのスカーフ着用が自由となった後、FETÖの女性メンバーらがスカーフを着用しないでいてもそれが注目されることはなかった。これらすべてのファトゥワが、フェトゥフッラー・ギュレン氏から下りたものだ。7月15日クーデター未遂後も活動を続けるFETÖの女性協会は、支援を集めるだけでなく、クーデターは陰謀であったと述べギュレン氏の無罪を主張している。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:40973 )