イェニカプ集会へクルチダルオールCHP党首の参加条件。あれこれ
2016年08月06日付 Hurriyet 紙

共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首はタイイプ・エルドアン大統領からの2回目の招致に対し、ビナリ・ユルドゥルム首相や公正発展党(AKP)幹部らによる押しの強い態度を受けた結果、明日(7日)に行われるイェニカプ集会に参加することを決めた。昨日(5日)関係者らと行った会議において、クルチダルオールCHP党首がビナリ・ユルドゥルム首相に電話をし、「集会ではアタテュルクを強調する演出が行われること、政党の旗は掲げないこと、そしてドンブラの演奏が行われないこと」を条件に合意されたことがわかった。

ケマル・クルチダルオールCHP党首は大統領から1度目の招致を受けた後、明日イェニカプ広場で行われる「民主主義と殉教者集会」に委員会メンバーを送ることを決定した。ビナリ・ユルドゥルム首相自身が電話をし、民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首の集会参加を取り付けたことを報告すると、タイイプ・エルドアン首相は「クルチダルオールCHP党首とも集会でぜひお会いしたい」と発言し、再度クルチダルオール党首を招待した。ユルドゥルム首相も、その前日にクルチダルオール党首に招待の電話をしていた。

■平等な時間と発言する権利

クルチダルオールCHP党首は、中央執行委員会(MYK)を特別招集し、委員会メンバーらとこの件について再度話し合いを行った。ヒュッリイェト紙が入手した情報によると、委員会メンバーらは政党の一つとしてこの集会に参加することを強く主張したという。集会が行われる広場がアタテュルクのポスターや旗で装飾されることが重要な一つの指標となると発言した委員会メンバーらは、クルチダルオール党首が前向きな返事をすることが適切であると主張した。この会議では、クルチダルオール党首が首相に直接電話を架け、以下のような要求をすることで参加が合意された。
「CHPが、この集会を開催するにあたり設置された事務局で積極的な役割を担うこと、広場ではアタテュルクを強調する演出が行われること、政党の旗を掲げないこと、プラットフォームには一際大きなアタテュルクの肖像画が飾られること、政党の音楽が演奏されないこと、講演者らには平等に時間と発言の権利が与えられること。」

クルチダルオール党首は集会への参加決定やMYKで決定された条件について、昨日ユルドゥルム首相に電話で伝えたことが明らかとなった。クルチダルオール党首はMYKで、要約すると以下のように話し合いを行ったことが伝えられた。

■これは国としての課題だ

「集会に参加し、私自身の考えをそこで伝えたい。法の支配や民主主義、そしてクーデターに参加した者たちが法の範囲内でその責任を問われることだけでなく、議会制度の我が国にとっての重要性についてもこの集会の場で述べる必要性がある。民主主義に対するわれわれの忠誠や、法の支配に対する必要性と信念、そして殉教者らへの最大限の敬意をもってしての決定において、われわれはこの決意を継続して持ち続けている。政党の一つとしてこの集会に参加してほしいという呼び声がかかった。社会民主の政党として、我が国が必要とするコンセンサス文化の定着のためにも、われわれはその先駆者でなければならない。これは、国としての課題である。」

■HDPも参加すべき

「人民の民主主義党(HDP)がこの1年間追随している政治手法には、私も不快感を禁じ得ない。しかしHDPがこの集会に招致されないことは、彼らがまとめ上げる集団にとって感情的な分断を形成しかねない。HDPがまとめる集団は、自身が取り残されたと感じるかもしれない。一方では『和解』が主張され、もう一方では最も脆弱な記憶においてこのような態度がとられるかもしれないということ。これは正しいことではない。」

■彼も電話をしていた

AKPのイズミル県出国会議員は、昨日議会内の彼のオフィスにクルチダルオール党首を招き、集会への参加を再度要請した。最終的にはアブドゥッラー・ギュル前大統領もクルチダルオール党首に電話をし、誰かから望まれたわけではなく自発的に電話をしたこと、そしてCHPの集会参加は絶対的に必要であることを伝えたことがわかった。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:41010 )