ハタイ近郊シリア国境で米スパイ救出劇
2016年08月07日付 Hurriyet 紙

シリアで拘束されていたアメリカの女性諜報員が、無人捜査機やヘリコプターも出動して行われた2日間の映画のような救出作戦で救出された。

2016年8月5日、各通信社に「国境地域でアメリカ軍の活動活発化」というタイトルでニュースが入ってきた。

■アメリカ軍のヘリコプターが到着

情報によると、米軍の2機の軍用ヘリコプターがヤイラダー郡近くに着陸し、ハタイ県関係者は、質問に対し「把握している」とだけ答えたという。突然の2機のヘリコプターの着陸にパニックになった村人が、状況を当局に知らせた。ヒュッリイェト紙は、この謎の事件の詳細を入手した。

■シリアで秘密作戦

シリア国内で活動していたアメリカの女性諜報院が、8月3日の秘密作戦で負傷し、救助を求めた。この女性諜報員は、アメリカの関係機関へ、潜伏地の情報を知らせた。

アメリカの関係機関による準備の結果、女性諜報員は(トルコの)ヤイラダーに近い(シリアの)トルクメンダ―地域にいることが判明し、救出作戦がはじめられた。

まず女性諜報員を、潜伏地からトルコ国境近くに移された。

■2機のヘルファイア搭載無人捜査機が参加

米軍関係者は、トルコの参謀本部に連絡し、高性能カメラと、諜報員の近くにいると見られるシリア軍に対し使うためのヘルファイアミサイルを搭載した、2機の無人探査機のこの地域での活動へ許可を求めた。トルコの参謀本部は、その許可を直ちに与えた。

アメリカの2機の無人捜査機は、該当地域の捜索を開始した。これは2日間続いた。捜査が続く一方、アメリカの2機のヘリコプターも、トルコ国境地域に待機していた。

■発見したのは、アメリカ軍でなく、トルコ軍兵士

こうした作戦にもかかわらず、女性諜報員をヘリコプターにのせることができずにいた。

そうこうするうちに、トルコ国軍の国境部隊に属する兵士が、国境での動きに気付いた。警告に対し、負傷した一人の女性が手をかかげ、「仲間だ」といった。トルコ兵士により救助された女性は、まず、国境警察に連行された。状況が、検察に通知されたのち、負傷した女性諜報員は、アメリカの関係者に引き渡され、その後、インジルリキ基地に入った。

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( 翻訳者:和泉由美子 )
( 記事ID:41018 )