エルドアン・プーチン会談―関係正常化へ
2016年08月10日付 Hurriyet紙

エルドアン大統領とロシアのプーチン大統領の緊急会談で、経済の観点から重要な決定が下された。天然ガスをはじめ、特にエネルギー資源と観光部門の再活性化が話し合われた会談で、エルドアン大統領は、アククユ原発計画への戦略的投資契約が結ばれると発表、チュルク・アクム・パイプライン計画も迅速に遂行されると述べた。プーチン大統領はというと、チャーター船とビザ問題を近く解決するとメッセージを出した。

昨日、ロシアのサンクトペテルブルグ市で行われた、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領による緊急会談が世界の注目を集めた。268日間続いた飛行機事故による危機を経たサミットで顔を合わせたエルドアン大統領とプーチン大統領は、両国の関係がすみやかに2015年11月24日以前よりもさらに前進させるとメッセージを出した。両国首脳は12か条からなる合意形成が準備されたと述べた。

プーチン大統領は、ロシアとトルコの貿易上の協力関係において、資源と資源プロジェクトがもっとも重要であると述べ、特に天然ガスについての発表が注目された。プーチン大統領は、世界に知られているアンカラのトゥルク・アクム天然ガスパイプライン計画について、「トルコ側は、トゥルク・アクム計画に関して国内の危機にもかかわらず、確実な一歩を踏み出した。トゥルク・アクム計画の代替案としてギュネイ(南の意)・アクム計画は考えなかった。計画はすぐに実行される。トゥルク・アクム計画はトルコの経済と内需が満たされるという観点からみても重要だ」と述べた。エルドアン大統領は、トゥルク・アクム計画が迅速に行われるとして、「ロシアからは、年間280億平方メートルの天然ガスを購入している。トゥルク・アクム計画では2つのラインがある。一つはトルコの需要向けのものであり、もう一つはヨーロッパ向けだ」と述べた。

トゥルク・アクム計画が、トルコの需要を満たすのにいかなる疑いもないと述べたプーチン大統領は、以下のように話した。
「ヨーロッパへのガス供給ラインについては、ヨーロッパの権限者らと話し合う必要がある。ヨーロッパ議会は、ギュネイ・アクム計画を妨げるような決定を行った。ブルガリアはこのプロジェクトにまた参加したがっているようだが、一連の損失を被った。ヨーロッパのパートナーが諦めたために、損害を被ったのだ。チュルク・アクムは可及的速やかに稼働し始めるだろう。第二の供給先がヨーロッパだ。トルコのパ―トナーとともに、彼らと会談する用意がある。しかしこのためには全方向と合意に至らなければならない。」

■友好のライン

会談では、アククユ原発計画に関する重要な決定がなされた。エルドアン大統領は、アククユ原発計画への戦略的投資契約締結について、「アククユ奨励法を利用する」と述べた。また、トルコ-ロシア共同投資基金の設立に関して同意がなされたと述べ、「防衛部門で協力態勢を強める。地域問題を取り上げるという点で、トルコ-ロシア-アゼルバイジャン3カ国の首脳機構設立を前向きに検討している」と説明した。
エルドアン大統領は、アククユ計画のように巨大なプロジェクトはいかに短期間で迅速に進めることができるかが重要であると述べ、「アンカラ-モスクワラインを再び信頼と友好のラインにしていきたい」と述べた。

2人の指導者の会談後の発表の場に同席したアレクサンダー・ノヴァク露エネルギー相も、チュルク・アクムのライン2本の建設が2019年の後半に始められるだろうと話し、トルコに向けた天然ガスの価格割引については、現時点では検討事項ではないと指摘した。

■建設プロジェクトが再び始まる

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、トルコとの経済と貿易の関係において、飛行機撃墜危機の前の状態に追いつき、さらにそれを超えたいと述べた。コンスタンティノフスキー宮殿で、エルドアン大統領とトルコ-ロシアの労働者に言及したプーチン大統領は、「飛行機事故の前(の関係に到達するために漸進的な取り組みをしなければならない。破壊は易く、建設は難しという言葉がある。我々の関係を以前のような状態へ持っていくのは難しいことだろう、しかし我々はこれを成し遂げられると考えている」と述べた。
プーチン大統領は、会議に参加した実業界の代表者らが互いの市場をよく知っており、共同プロジェクトを実現し相互の貿易を発展させたいと述べ、「2014年には貿易の規模が310億ドルを超えていた。ここ数年、ご存じの理由で2国の貿易規模は深刻に縮小していた。2016年の最初の5ヶ月間に相互の貿易規模はどんどん縮小し、60億ドルまで低下した。トルコの市場であいた場所を、ロシアと他の国の会社が埋めていた」と話した。
建設部門はトルコ-ロシア経済関係の機関部であると述べたプーチン大統領は、この部門における協力関係を再び活性化させる準備があるとし、「ここ20年間でトルコの会社がロシアの市場で約1500件のプロジェクトにサインした。その規模は550億ドルである。飛行機事故の前の関係にただ戻るのではなく、超えたい。これはあなた方の貢献によって可能だろう」と話した。

■目標1000億ドルへの回帰

エルドアン大統領は、会議で1000億ドルの目標を掲げて断固進むつもりであることを強調し、要約して以下のように述べた。
「我々の関係を以前の状態に戻し、更にそれを超えることに、両国とも断固たる決意だ。ハイレベルな協力会議の復活、チャーター便の運航、両国の貿易制限の解除、ビザなし制度の完全な施行のため、必要な一歩を踏み出す。トルコ-ロシア間の関係はただ2国の計画において重要なのではない。我々の協力が同時に地域的に、またグローバル的な平和や平穏という観点からも非常に大切だ。トルコとロシアの関係は模範のレベルに到達した。これは偶然ではなく、膨大な協力によって到達したのだ。」

■12箇条の行動計画
1.ロシア-トルコ間のハイレベル協力会議(UDIK)機構の再始動
2.チャーター便運航の開始
3.農業部門をはじめとする2国の貿易における制限の完全な排除
4.ロシアにおけるトルコ系企業に対する制裁の解除
5.両国間のビザ免除の復活
6.アククユ原発建設を戦略的プロジェクトと位置付けること
7.チュルク・アクム天然ガスパイプライン計画会議の迅速化
8.チュルク・アクム計画の2019年着工
9.ロシア-トルコ間の共同投資委員会の設立
10.軍事部門における防衛産業での協力強化
11.トルコ-ロシア-アゼルバイジャン間の3カ国協議会の設立
12.モスクワとアンカラの間の友好形成
(後略)

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(翻訳者:西田夏子)
(記事ID:41036)