エルドアン大統領、独RTLチャンネルで語る「難民再受入れの実現は難しい」
2016年08月13日付 Hurriyet 紙


レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、「(トルコ人に対するEU圏内の)ビザの免除と難民の(トルコへの)再入国はとても重要であり、進行中の問題だ。しかし、残念ながら、この関係で、欧州は約束を守らなかった。私たちは、この二つを同時に踏み出したいのだ。そうなるはずだったが、そうならなかった。欧州のみなさん、怒らないでくれ。私たちも難民の再入国は受け入れない」と述べた。

エルドアン大統領は、独RTLチャンネルとのインタビューで、フェトフッラー・ギュレン派テロ組織が7月15日に行ったクーデター未遂と、欧州の態度、ビザの免除とドイツの判断について語った。

エルドアンは、欧州が約束を守らなかったことを批判し、「ビザの免除と難民の再入国はとても重要であり、進行中の問題だ。しかし、残念ながらこの関係で、欧州は約束を守らなかった。私たちは、この二つを同時に踏み出したいのだ。そうなるはずだったが、そうならなかった。欧州の皆さん怒らないでくれ。私たちも難民の再入国は受け入れない」と述べた。

欧州に対し、クーデター未遂でトルコの民主主義への攻撃があったにもかかわらず、トルコに十分な支援がなかったと述べるエルドアンは、「7月15日の夜、クーデター未遂がおきた。7月18日に、ドイツ首相のメルケル首相が電話をしてきた。『今起きていることで、私たちを心配させることがないように』といった意味のことを彼女は言った。もちろん(今起きていることには)私たちも残念に思っている。しかし、復讐で何かしているわけではない」と述べた。

クーデター未遂に対して、欧州が味方になってくれると思っていたと述べたエルドアンは、パリでのテロに対して団結した欧州の人々から、同じものをトルコのためにと望んでいたこと、そして欧州の国々が少なくとも一人の代表を送ってくる必要性があったが、これが行われなかったことを述べた。

ギュレン派のクーデター未遂によって、240人の国民の命が失われてしまい、そして2000人以上の負傷者がでてしまったと述べるエルドアン大統領は、「トルコの民主主義に対して行われた攻撃の後、欧州理事会事務総長、ヨーロッパ議会の大臣一人、カタールの外務大臣だけがトルコを訪問した。このような事態となったことを、私たちはとても悲しんでいる」と述べた。

エルドアン大統領は、『死刑制度を再び実施するのか、しないのか』の質問に対し、「イェニカプでの、先週の日曜日の集会に約500万人が参加し、皆が『死刑、死刑、死刑を望む』と叫んでいた。議会で承認されれば、私が承認権限をもっており、私にまわってくれば、私は承認する。」と述べた。

他の質問で、エルドアン大統領は、トルコ国民が自分(エルドアン)に、毎回の選挙で、前回の選挙よりも多く投票していると述べ、「私は52%の票を獲得した人間なのに、どうして、分断主義者と呼ばれなくてはならないのか」と主張した。

エルドアン大統領は、ドイツのケルンで2週間前に行われた「クーデター反対集会」へ、テレビ会議で呼びかけることを考えていた。しかし、ドイツの憲法裁判所はこれを許可しなかったとし、「私はこの点で、ドイツ司法に敬意を感じない」と述べた。

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( 翻訳者:庄原茉美 )
( 記事ID:41052 )