ガーズィアンテプ自爆テロ死者50人、4人の子を失った母は…
2016年08月21日付 Cumhuriyet 紙


目撃者が語る恐怖:もし我が子が一人生き残っていなかったら、私は自殺していたでしょう

ガーズィアンテプの結婚式で起こったテロから救出された目撃者らが、体験した恐怖を語った。爆発の後皆が倒れたと話す12歳のメフメト・ギュルビュズ君は、「こんなことをされるいわれはありません。僕は爆発で叔母といとこ達を失いました。」と語った。ガーズィアンテプのテロ攻撃で4人の子供を失い、夫が重症を負ったエミネ・アイハン氏は「子供たちが全員命を落としていたなら、私は自殺していたでしょう。」と話した。


このテロにより命を落とした、もしくは負傷した人々の近親者は哀歌を叫び涙をこぼした。
事件の目撃者はテロの恐怖を以下のように語った。

■もし我が子が一人生き残っていなかったら、私は自殺していたでしょう

スプートニク・トルコに掲載された情報によると、爆発で4人の我が子を失い、夫も集中治療室にいると話すエミネ・アイハン氏は、「結婚式は、私たちに近しい親戚のものでした。私が水を飲むために席を外した際、突然大きな爆発が起きたのです。初めは花火か何かが爆発したのかと思いました。すぐに爆発のあった場所へ走りより、あたり一面血の海と化し、死体が散乱しているのを目撃しました。子供たちを探しましたが、見つけたのは変わり果てた姿だけでした。その瞬間、気を失いました。私のすべては終わってしまいました。なぜなら、5人の我が子のうちひとりしかいなくなってしまったからです。もし生き残ったひとりさえいなくなってしまっていたなら、耐え切れず自殺していたでしょう。」と語った。

花嫁の隣人であるハトゥン・クシュチュ氏は、兄の家を訪れていたためにヘナ儀式に参加できず、このことが幸いして助かったという。

■花嫁はコーランを教えていた

事件により大きな悲しみを感じていると話すクシュチュ氏はこのように述べた。「昨日のヘナ儀式には参加できませんでしたが、今日の結婚式には参加する予定でした。事件があったことを知った後にすぐ家へ向かい、凄惨な光景を目の当たりにしました。どうすればいいのかわからず、その場を離れました。夜は兄のもとへ身を寄せましたが、少しも眠ることはできませんでした。今は、家の現状を目の当たりにしています。私のうちが完全に崩れたとしても、隣人の家になにもなければよかったのに…。花嫁のベスナさんはとても良い娘さんです。ここで子供たちにボランティアでコーランの教えを伝えていました。何と言っていいのか、言葉がありません。とても悲しいです。」

■皆、家へと逃げた

地区の住民の一人、アフメト・アイドゥン氏は爆発の際屋根に腰かけて結婚式を見ていたと述べた。皆がお茶を飲んでいる時に爆発が起こったと話すアイドゥン氏は、この爆発を受け、現場に向かい負傷者の救助にあたったと語った。

アイドゥン氏は爆発の後、ある車に気づいたことを述べつつ、「現場に降りると、たくさんの人が地面で動かなくなっているのを見ました。重傷を負った友人たちを自家用車に乗せ、病院へ運びました。このとき、怪我人を助けようとしているとき向かいに一台の自動車がいて、中に二人が乗っているのに気づきました。

『気を付けろ、二度目の爆発が来るぞ』という声を耳にしました。これを聞いてたくさんの人が家へと逃げ始めるのを見ました。とてもひどい光景でした。」と話した。

■恐ろしい光景だった

爆発により娘とおじ、いとこたちを失った48歳のグレ・バイハン氏も「結婚式でのヘナが行われていました。家の中に私たちはおり、突然大きな爆発が起きました。すぐに式が行われていた場所に行くと、いたるところに死体がありました。恐ろしい光景でした。そのとき娘を探しましたが見つけることはできませんでした。病院へ行くと、娘とおじが亡くなったことを知りました。娘は婚約していて、花嫁衣裳を着るはずだったのです。彼女を失った今、どうすれば良いというのでしょう。この爆発で、8人の近しい人を失いました。誰がやったにせよ神の報いがありますように。犯人が、一刻も早く捕まりますように。もうたくさんです。これが最後のテロ攻撃でありますように。」と話した。

■13歳の息子の体の一部分が地面に散乱していた

13歳の息子、ムハンメド君を失ったハリメ・アルパルスラン氏は涙を流しながらもようやく語った。母親のハリメ氏は墓地で時々狂乱状態になっており、「息子のばらばらになった体を地面で見ました。息子を抱きかかえて病院へ連れていきました。まず重症であることを伝えられ、その後亡くなったという知らせを受けました。くずおれました。私の世界は終わりを迎えたのです。息子は学校へ通っていました。なぜ彼を殺すことがあったのでしょう?彼に何の罪があったというのですか?なんて残酷で、残虐なのでしょう。まだ幼い子供たちを、なぜ殺すことがあったのでしょう?」と泣き叫んだ。

■隣人は私に覆いかぶさるようにして亡くなっていた

病院で治療を受けている人の一人、ギュルセル・アテシュ氏は、爆発が花嫁と花婿が家へ入ろうと準備していた時に起こったと話しつつ、「ご近所さんのひとりと椅子に座っておしゃべりをしていました。何が起きたのかはわかりません。ただひとつわかることは、爆発によって私が話していたご近所さんが私に覆いかぶさるようにして亡くなっていたことです。ご近所さんの下にいたのを覚えています。もしご近所さんが私の上に倒れてきていなかったら、私も死んでいたでしょう。ご遺体が私を守ってくれたのです。」と話した。

■爆弾の中には鉄製の硬貨も仕込まれていた

アフメト・サンサル氏は「夜10時50分頃激しい爆発音を聞き、すぐに事件現場へと向かうと大きな恐怖を感じました。とてもひどい事件でした。爆弾の殺傷能力を高めるためにありったけの鉄製の硬貨などを入れ、こうして大虐殺を行おうとしたのでしょう。犯人が一刻も早く捕まることを望みます。」と話した。

■「結婚式は終わりを迎え、帰ろうとしていたところでした」

4人の子供のうち1人がテロにより負傷したと話すアテシュ氏は、娘が足に火傷を負ったという。

アテシュ氏は、「テロを呪います。花嫁と花婿の一番幸せな日を彼らは台無しにしました。そこには無邪気な子供たちがいたのです。誰にも罪はありません。結婚式は終わりを迎え、帰ろうとしていたところでした。結婚式の主催者の人たちは、誰も残っていませんでした。」と話した。花婿の兄弟であるシュクリュ・アクドアン氏も爆発が一瞬のうちに起きたとし、どこもめちゃくちゃに壊れてしまっていたことを語った。

アクドアン氏は、「なにも見ていません。ばらばらになった人間以外には、なにも。神よ、テロの報いを。神よ、この犯罪を犯した者のそばに、我々を置かないでください。」と述べた。

■「こんなことをされるいわれはありません」

いとこの結婚式に参加していたと語る負傷者のうちのひとりである12歳のメフメト・ジャン・ギュルビュズ君は、炎が自分たちの方に向かってきたと述べた。皆その時は地面に倒れたと話すギュルビュズ君は、「こんなことをされるいわれはありません。神よ犯人達に罰をお与えください。彼らのせいでおばといとこ達は亡くなったのです。」と語った。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班2016 )
( 記事ID:41090 )