ボスフォラス第三橋、騒音被害へ住民抗議
2016年08月30日付 Cumhuriyet 紙


イスタンブルで騒音と空気汚染からもっとも遠い地区はゼケリヤキョイとウスクムルキョイだ。しかしヤヴズ・スルタン・セリム橋へ繋がる高速道路が開通し、静かで落ち着いた場所であることで知られるこれらの地区が、騒音と空気汚染に直面した。

高速道路から響く騒音に対して、解決策を求め始めた地区の住民らは、「不快な音」に対する署名活動を始めた。ソーシャルメディア上で結成された署名運動は今も賛同者を募っており、住民は高速道路の騒音が周辺に漏れるのを防ぐシステムの構築が唯一の解決だと考えている。

■引っ越すことを考え始めた

3年間ウスクムルキョイに住んでいるデルヤ・ヤマンさんは、周辺に住む住民はヤヴズ・スルタン・セリム橋と高速道路の開通による騒音に悩まされている。「私たちがここに引っ越した理由は、ここが静かで自然の中にあったからだ。橋ができてから、昼間はもちろんだが夜もまったく寝られない。もう窓も開けられない。引っ越そうかと考え始めた」と話した。
同じ区画に住んでいるエスラ・クシュチュさんは、道が広く、空いているという理由で車とバイクの運転手がスピードを出しており、その音が家まで届いているという。「窓を閉めているときはあまり苦痛を感じない。トラックとバイクの音は多すぎる。道が空いているといってスピードをだして行く」と話した。

■防音壁の建設が必須

ある地区の地区長を務めるセチキン・ウスタさんは、すべての住民が騒音と空気汚染に不満を持っていると語る。「誰一人として、窓やドアを開けて寝られない。日中は若干対処できるが、夜は耐えられない。地区ではこれに対する対抗として、署名活動を始めた。防音壁の一刻も早い建設がここの住人にとって重要だ。人々はここが静かで穏やかだから越してくる。そのような場所での騒音問題は、皆を不快にする。EUの基準と環境都市整備省の定めによると、45デジベル以上の音は人の健康を脅かすと認められている。誰もこの音に晒されたくない。ゼケリヤキョイ、ウスクムルキョイ、キロヤスは完全に悪影響を受けるだろう」と述べた。

■防音壁とは

このほかに静かなことで知られているイスタンブルの地区の一つ、ベイコズに住んでいる人も、ずいぶん前に高速の騒音に悩まされた。リヴァ道路の上で住んでいる人に影響した騒音が小さくなったのは、この「音の防壁」のおかげだ。
高さ2メートルのプラットフォームがずいぶん前に高速の両側に作られ、これは高速の騒音が周辺に広がるのを減少させた。

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( 翻訳者:西田夏子 )
( 記事ID:41141 )