イスラエル:ガザ市民の生活は貧困ライン以下
2016年08月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■14のイスラエル人権機関:テル・アビブはガザ市民に貧困ライン以下の生活を強いている

【ナザレ:ワディーウ・アワーウダ】

複数のイスラエルの人権機関が述べたところによると、イスラエルが10年前に開始した封鎖によって、ガザ地区のパレスチナ住民(180万人)は貧困ライン以下の生活を強いられているという。これら人権機関は、住民を支援する諸機関に注意を促し、共同声明の中で以下のことを明らかにした。約10年に及ぶ封鎖と度重なる戦争を受けて、ガザ地区の経済状況はまさに崩壊寸前である。失業率は世界で最高値を記録し、インフラは破壊され、水は汚染され、さらに貧困が拡大している。

これら人権機関は、複数の国際支援機関がこのような極めて困難な状況の中で幾年にもわたり献身的に活動を行ってきたことを述べ、さらに以下の内容を明らかにした。イスラエルがガザ地区の住民らに貧困ライン以下の生活と隔離を強いており、人道機関の事業は〔住民の生存にとって〕必須の問題になっている。というのは、ガザ地区の住民の約70%が人道支援に依存しているからである。

さらに、これらイスラエル人権機関は、イスラエル当局が最近ガザ地区で働いている2人の国際支援機関の職員に対して訴状を出したことについて注意を向けている。同機関によれば、この嫌疑は突然かつ度を越えるものであり、責任ある部署から出されたものではなく、まるでガザ地区における人道活動がすべてハマースやその軍事支部に結びつけられ、ハマースに奉仕するものであるかのようにみなすものであった。

(後略)

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( 翻訳者:栗原利枝 )
( 記事ID:41143 )