パレスチナ:2年前の戦争被災者はいまだに苦境の中
2016年09月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「UNRWA」がガザの329世帯に住宅再建のための新たな経済支援を提供

【ガザ:本紙】

国連パレスチナ難民救済事業機関「UNRWA」は、ガザ地区における住宅再建の復興事業のために270万米ドルを超える金額を分配することを決定したと発表した。これは、パレスチナと関係を持つ多数の諸機関による後援を通じて、二年前の最後の対イスラエル戦争がもたらした被害からの再建事業が遅々として進まない中で行われる。同機関の声明によれば、分配される230万ドルは戦争で被災した住宅の再建のために分配され、〔残る〕41万6千ドルは建物の補修に割り当てられる。

同機関によれば、これら支援の総額は329世帯を助けるために活用され、来週には地方銀行を通じて支援を手にすることができるようになる。「UNRWA」が述べるところによれば、建物の補修や住宅再建、臨時シェルターの代替などの支援にも含まれる緊急シェルターは、同機関にとって最大の優先事項とみなされる。同機関は今後も罹災家族の支援を第一とするが、シェルターへの現金補助プログラムの実施のための新たな資金も必要とされている。

加えて、支援の総額は329世帯に活用され、彼らは来週には地域の銀行を通して援助を得ることができると発表した。また同機関は以下のように述べた。住居の修理および再建の支援や一時的収容所の解決策を含む緊急収容所は最優先事項だと考えられており、収容所への経済支援活動の継続のためには新たな融資が必要にもかかわらず、被災した家族たちへの支援を行い続ける。

ガザ地区で繰り広げられた戦争の終結から2年が経過したにもかかわらず、再建事業は求められる方向に進んでいない。住宅を破壊された家族の大半は、再建のための必要な融資を得られず、また賃貸住宅の不足により、いまだに大変苦しい思いをしている。

(後略)

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( 翻訳者:川口慈 )
( 記事ID:41152 )