ドイツとトルコ、妥協の途上
2016年09月05日付 Cumhuriyet紙

中国で開かれたG20サミットで大統領レジェップ・タイイプ・エルドアンとドイツ首相アンゲラ・メルケルは、難民に関する合意の結果の点で、重要な会談を行った。メルケル首相は、エルドアン大統領との会談の後に、トルコとビザ免除の危機を解決することができるだろうと述べた。ヴェルト紙は、トルコ政府がビザの免除問題において譲歩し、EUに2カ月の猶予を認めたと報じ、テロ対策法の改革の点でトルコ政府と歩み寄ったと主張した。

大統領エルドアンとドイツ首相メルケルが昨日に中国で会談を行う前に、アンカラ政府は、EUとトルコの間で交わされた難民に関する合意に従って、トルコ人に対して10月にビザ免除を施行しなければ、合意を破棄すると脅し続けていた。しかし、メルケル首相は、昨日の会談後にエルドアンが譲歩したと示唆した。同首相は、トルコとのビザの免除についての意見の相違を解決するための好機と考えており、再びこの問題について合意に達するには数週間を要するだろうと述べ、インジルリキ基地に駐留するドイツ兵士をドイツ国会議員たちが訪問することにアンカラ政府の許可が出るだろうと希望的発言を行った。

■遅くとも年末

一昨日、EU議長国であるスロバキアが主催したEU・トルコ会議では、EU担当大臣オメル・チェリキは、「難民に関する合意を人道的な理由で継続するだろう」 と述べていた。ビザ免除の前提条件であるテロ対策法の修正について、「イスラム国とPKK(クルディスタン労働者党;非合法)と戦争状態のため現実的でない」と述べたチェリキ大臣は、EUがトルコとの関係を壊す原因となるとみられている死刑制度の再開については、「現在のところない」と保証した。

その後、昨日、ヴェルト・アン・ゾンターク紙は、 トルコ政府はビザの免除の施行が11月から年末に延びても抗議しないだろうと報じた。同紙の取材を受けた当局の上層部は、「11 月もしくは12月まで延びることは、トルコにとって問題ではないが、確実に年末までにビザの免除を保証する必要がある」と話した。

■歩み寄りはあった

トルコ国民のシェンゲン圏でのビザの免除のために、実現が必要な72の基準のうち最もカギとなるのが、万人を簡単に「テロリスト」にできる現テロ対策法の修正である。アンカラ政府は、3月から、テロ対策法に関する譲歩せず、さらにビザ免除が実現しなければ、難民に関する合意を破棄すると述べたため、EUとの間で危機が生じた。昨日、ヴェルト・アン・ゾンターク紙は、ブリュッセルでのEU側のからの情報に基づき、テロ対策法の修正問題でトルコ政府と歩み寄ったと報じたが、詳細は発表されなかった。

■インジルリキに関し朗報

昨日のエルドアンとメルケルの首脳会談に関して、ドイツ政府は「建設的な議論ができた」と発表した。メルケル首相は、クーデターを憤り、ドイツが常に民主主義の味方であり、トルコを支持している、と述べた。トルコのテロ組織との戦いを支持しているとした同首相は、ドイツの国会議員団が10月にインジルリキ基地にいる250人のドイツ兵士を訪問することについて、アンカラ政府が提示した障害を取り除くことに関しても、数日内に良い知らせを得られる可能性があると述べた。

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:41170)