オバマ・エルドアン会談、厳しい局面
2016年09月05日付 Hurriyet 紙


タイイプ・エルドアン大統領とアメリカオバマ大統領が中国で行った会談の最も厳しい局面をヒュッリイェト紙は入手した。これによると、「マンビジュには、PYD(クルド民主統一党)が撤退したことにより、シリア民主主義軍のなかのアラブ系要素だけが残っている」と述べたオバマ大統領に対して、エルドアン大統領は「PYDの撤退によって、自由シリア軍(ÖSO)は、武力行使をせずにマンビジュに入れる」と返答した。

■「アメリカ政府は(PYDと)関係を断つべきだ」

外交筋からの情報によれば、エルドアン大統領とオバマ大統領が議長を務める二国間協議で、フェトゥラー・ギュレンのトルコ返還とシリアでの状況が特に問題となった。

エルドアン大統領は、シリアで続いている「ユーフラテスの盾」作戦について情報を提供し、PYDに関する期待を次の言葉で表した。

「トルコは、同盟国であるアメリカからクルド人民防衛隊(YPG/PYD)のユーフラテス川以東への侵攻に関して、断固たる態度が示されることを期待している。YPG/PYDは、テロ組織であるクルド労働者党(PKK)と一体である。アメリカ政府はYPG/PYDとの関係を完全に断たなければならない。」

これを受けてオバマ大統領は、YPG/PYDがユーフラテスの東に侵攻したと述べた。
このオバマ大統領の公表の後、マンビジュ市内での状況が議論された。アメリカ代表団は、マンビジュにYPG/PYDが残留していないと述べ、「残りの者たちはシリア民主主義軍と呼ばれるアラブ人たちである」との情報を共有した。

アメリカが出したこの情報の後、エルドアン大統領はÖSOがサジュール川の北を完全に手中に収めたことを公表して、ÖSOがマンビジュのあるコの字型の領域に落ち着いてほしいと述べた。エルドアン大統領はオバマ大統領に、「もはやPYDの撤退によって、ÖSO組織がマンビジュに戦闘なしに入れるという意味なのだ」という見解を述べた。

外交筋は、オバマ大統領がPYDについてのトルコの希望を実現しようという意向は表明したものの、実際どうなるかは、現場ではっきりするだろうと述べた。情報によると、トルコ外務省と軍参謀本部は、ÖSOがマンビジュに戦闘なしで入城できるよう、アメリカ外務省やペンタゴンと調整を始めた。

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( 翻訳者:関口夏海 )
( 記事ID:41175 )