オジャランから新メッセージ?ー犠牲祭で家族との面会許可
2016年09月10日付 Cumhuriyet 紙

バイラムを理由に家族との面会許可を与えられたことで、政治筋では「政府はアブドゥラフ・オジャランと和解を取り付けた」との解釈が生まれた。

クルド系政治活動諸組織は、アブドゥラフ・オジャランとの面会要請が認められないことでハンバーガーストライキが続けているが、法務省が犠牲祭を理由に家族との面会を許可したことにより、イムラル島刑務所からの(オジャランの)メッセージの内容に関して合意ができたという解釈がささやかれた。「(クルド問題)解決プロセス」決裂ののちに行われる最初のイムラル島での面会から発せらえるメッセージは大きな重要性を秘めている。クルド政治運動の異なる勢力が、ディヤルバクルでアブドゥラフ・オジャランと家族や弁護士との面会が認められないことに抗議して始めたハンバーガーストライキが続いているが、法務省からイムラル島においての家族との面会に許可が与えられた。政治筋では、しばらく前から犠牲祭を理由にイムラル島で家族との面会ができるかもしれないと噂されていた。だが、その裏でイムラル島で行われる面会に対し世間では違う解釈が生まれるかもしれないという懸念も生まれていた。

■バイラムを理由に

法務省は昨日、刑務所に残っている囚人たちは犠牲祭のために家族と9月14~18日の間は遮蔽なしで面会が行うことができると伝えた。情報によると、イムラル島でも家族との面会は当該の適用範囲の中において行われるということが判明した。この面会は特別な措置はなく、犠牲祭のため、すべての囚人に与えられた権利の枠組みの中で実現されるものだという。

■オジャラン兄弟の面会

家族との面会は、イムラル島で9月14~18日の間のいつ実現されるのか伝えられていないが、兄弟であるメフメト・オジャラン氏が向かう予定だ。この面会は、「解決プロセス」が決裂し、PKKの攻撃が始まった後、公表された形で実現される最初の面会という性格を持っている。この方向においてイムラル島での面会から公表されるメッセージが一つの大きな重要性帯びている。面会の後のメッセージの内容が、トルコ東部や南東部の地域における緊張を軽減するかもしれないといわれている。

■銃撃戦の疑いがあった

7月15日にクーデター未遂のち、クーデターの首謀者たちはイムラル島へ攻撃計画を立てていたという情報が明るみに出た。イムラル島で7月15日の夜に銃撃戦があったとも主張されていたが、法務省はオジャランが健康で、どこも問題がないことを明らかにした。クルド政治運動の異なる勢力はクーデター後オジャランとの面会を要請していた。

■ビルゲン氏: 正しい一歩

HDP(国民民主主義党)スポークマンのアイハン・ビルゲン氏は「家族との面会は権利のひとつであると我々は考えている。そのため、これが阻止されることは間違いであると表明していた。バイラムの機会に面会を実現することは正しい一歩である」と見解を述べた。

■イムラル島から新しいメッセージ?

オジャランの家族のとの面会は2014年10月後初めて許可が下りた。このため、政治筋では、政府委員会のイムラル島でのオジャランとの面会の後、世間に発表されるメッセージの内容について合意に達したのだという解釈がなされた。オジャランが送るメッセージの内容には、新しい(解決)プロセスの開始とこれまでの「解決プロセス」への批判が含まれることが噂されている。

■1.5年ぶりに初の面会

イムラル島での最後のオジャランと家族の面会は、約2年前の2014年10月6日の犠牲祭のために行われた。面会には兄弟のメフメト氏が向かった。イムラル島で公表されている最後の面会の方は、約1.5年前の2015年4月5日のHDP代表団によって行われた。この後からイムラル島で他の面会が行われていないが、最近では、CTP(共和トルコ党)代表団が2016年4月にイムラル島で現地調査をしていた。

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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:41205 )