パレスチナ:ネタニヤフ首相の「民族浄化」発言に対する反論
2016年09月14日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル領内のパレスチナ人がネタニヤフ首相に反対「『民族浄化』は1948年にイスラエルが行ったこと」

【ナザレ:本紙】

1948年に占領された地域内の政治活動では、イスラエル領内のパレスチナ人と入植者の間での[土地に対する]優先権を判じたベンヤミン・ネタニヤフ首相の主張への反論が行われた。アフマド・ティービー議員は以下のように強調した。「本当の民族浄化はイスラエルによって1948年のナクバ(訳者注:イスラエル建国に伴う難民発生と虐殺)の時に行われた。」昨日(13日)行われた政府の週定例会議の冒頭、ネタニヤフ首相はイスラエル入植地の解体は民族浄化であるという彼の主張によって広く生じた嘆きを無視した。

ネタニヤフ首相は、先週土曜(9日夜)に公開され、パレスチナ側はデマだとみなしたプロパガンダ動画の中で、イスラエル入植地を解体しヨルダン川西岸地区から入植者を追放せよという要求こそが民族浄化の呼びかけであり、それを要求する全ての者が実際にこのような民族浄化を支えていると非難した。

その動画の中では、入植の状況と、原住民であるイスラエル領内のパレスチナ人の状況の比較が行われた。[これに対しアラブ系イスラエル人政党である]国民民主集団(バラド)は以下のようにみなしている。「このような人種差別的発言は、シオニストの入植の植民地主義的計画の性質を明らかに表している。[シオニストは]基本的に、土地を支配し、原住民の差し替えを行い、史実を歪曲する歴史の物語を語り、[原住民の]支配・追放・排除・[入植者の]優越を正当化するために宗教を利用し、原住性を地元の人々から奪い、入植者たちを原住民に変えることに力を尽くすのである。」

(後略)

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( 翻訳者:川口慈 )
( 記事ID:41234 )