原子力利用の兵器と闘うトルコ女性
2016年09月19日付 Milliyet紙


男性が戦争によって暮らせないようにしてしまった世界に一人のトルコ人女性科学者が平和を保障するために日夜努力している。国連の国際監視制度局ヌルジャン・メラル・オゼルは、「私たちは、世界のどこで核実験を行おうとも特定できる。核兵器の製造を阻止する」と述べた。
今年、北朝鮮で核兵器を製造するために2回の核実験が行われた。国連の包括的核実験禁止条約機関準備委員会(CTBTO)の国際監視制度は、今回の実験をネットワークを通じて記録した。北朝鮮が過去10年以内に行った5回核実験を含む世界中で行われた核実験を国際監視制度は全て特定できる監視を行っている。
爆発が大気圏内、地下、水中であっても、それは問題ではない。監視制度の巨大ネットワークにかかると、どの国も核実験を隠すことはできない。高度な技術を駆使したこの監視制度の先頭にトルコ人女性科学者がいる。包括的核実験禁止条約が発効していないため、実験を妨害はできない。パキスタン、インドを筆頭に署名に距離を置く国の態度が変わり、未署名の諸国の批准がされた状態で核実験は禁止される。包括的核実験禁止条約機関準備委員会の国際監視制度局ヌルジャン・メラル・オゼルは、核兵器製造のために費やされた何百万ドルが人道支援のために費やさせる日が、近い将来、訪れると考えている。今日、世界中の国々が 所有している核兵器の量は、地球を滅ぼすほどである。ナーズム・ヒクメトが、「女の子」という詩で説明しているように、子供たちが核兵器による戦争で死なないような世界を追求しているヌルジャン・メラル・オゼル教授が、私の質問に答えてくれた。

包括的核実験禁止条約機関準備委員会は何をしているのか。どのような組織なのか?
「この条約を批准した国は、あらゆる場所でいかなる核実験の禁止と阻止を規定される。いかなる核兵器実験および他の核爆発の原因、奨励、適用にいかなる形で も関与してはいけないと規定される。この条約は1996年に署名のために開放され、我が国は、1999年11月3日付4462号法にしたがって批准した。委員会は、条約の目的を達成、条約の運用の監視を含む法律の適用を確保し、批准国間で連携、協力するための枠組みを形成するために発足した。監視施設は 321箇所存在する。」

■新たな施設が作られた。

この職務に就いたこの2年間で何度の核実験を確認したか。核実験は増加傾向か?
「ご存知の通り北朝鮮は今年2回核実験を行った。2006年、2009年と2013年にも3回の実験を行った。統計的には増加している。しかし、これを一つの傾向として結論付けることは、少なくとも私の立場としては極端であると思う。」

この監視制度においてどんな進歩があったのか?
「世界中の様々な場所で多くの新しい施設を作った。太平洋の真ん中に位置するウェーク島にあるインフラサウンド施設の認可も完了した。大西洋の北にあるクローゼット島で重要な水中音響機器の監視制度の作成中である。私としては、もはや監視制度から逃れられる核爆発はない。」

■批准が必要である。

行われる全ての核実験を委員会に報告するのか。報告しなかった場合、委員会からの制裁権はあるのか?
「委員会の発足から今日までの5回の実験は北朝鮮によって行われた。公式な報道機関によって核実験がこの国によって行われたとが発表された。もちろん、組織として、この種の発表の必要はない。私たちは、もともととても高度な技術を駆使した監視制度でこれを確認することができる。包括的核実験禁止条約は、いまだに発効されていない。条約発 効のために、附則第二項に列挙されている44カ国の条約への署名と批准が必要である。この国々の中のインド、パキスタン、北朝鮮は署名をしていない。
これらの国以外に、中国、イラン、エジプト、イスラエルとアメリカは、条約に署名はしているが批准していない。この問題について、私たちの組織のなかで選抜チームを作り、このチームの仲介で条約の署名と批准に向けた活動を行っている。」

■330人が働いている。

この国際監視制度局には何人が働いて、彼らはどこの国の出身なのか。まとめるのは大変なのか?
「330人が働いている。職員の中で、この条約に署名している国々から様々な役職に配置することに気を遣っている。もちろん女性と男性の数についても同様である。職員は皆、技術的な経験と科学的な能力とともに自国の文化ももたらす。世界中の全ての監視制度の機器担当は、通信とデータに関する新しい情報を入手 して適用する。別の担当は、全監視制度の保守を行う。他には、データの通信とパソコンの整備と情報セキュリティの専門家である。」

■オバマ大統領の意図は十分ではない。

アメリカ大統領オバマは、大統領選まですぐというところで、包括的核実験禁止条約について重要な発表を行った。ある種の新しい一歩を踏み出しだが、あなたはこの新しい一歩をどう評価しているか?
「その試みは政治的な性質のものなので、条約の発効の前に技術担当者が個人的な評価をすることは適当でないかもしれない。これと共にアメリカ大統領のこの決意表明がどのような提案によって安保理に出されるのかは明らかではない。この部分は重要である。またこのような試みが成功するためには、条約を批准していない常任理事国の中国の批准が必要である。中国が批准し、提案が受け入れられれば、条約に署名していない、あるいは批准していない国もこの合意に参加する可能性がある。どういう事態になろうとも、条約は近いうちに発効するだろうという希望を私は持っている。私は、局長としてこの制度の技術的なインフラの不足と高度な技術レベルでの活用という私への課題に取り組んでいる。政治的に、この条約の発効へ向けて踏み出された一歩をうれしく思っている。」

■女性は工学を学びなさい。

先週、フロリダでアメリカ空軍の「科学技術工学数学と女性リーダー」という名のシンポジウムにおいて、科学技術で功績を残した女性に選ばれた。このシンポジウムであなたは何に一番影響を受けたのか?
「ここに6人の女性リーダーが選ばれた。私も彼らの一人となったことに誇りを持っている。女性たちが科学技術や工学、数学の分野にさらに影響を与えてほしいというテーマで多くの講演が行われた。
女子学生は、社会学や公共問題と同じくらい工学分野も勉強するべきだ。工学は、また別のものをもたらす。シンポジウムの名前はWISE、つまり、科学技術における女性であった。
アメリカ空軍で将軍の地位まで上り詰めた科学者の女性の講演に私は最も感銘を受けた。軍服を着ていても、女性の感性と女性の知性を感じた。」

あなたは何を話したのか?
「まず、自己紹介とトルコについて話し、その後、私のキャリアについて質問を受けた。私の生活と教育について説明した。私の講演の前日に北朝鮮が核実験を行い、夜通し働いていた。それについて話した。世界平和と核兵器の廃絶、私が働いている組織の重要性と条約発効の重要性を強調した。
女性視点で科学技術を説明した。科学への関心が増加しているということも強調した。包括的になることが、管理運営において成功するカギであることも説明した。私の講演で注意を引いたことに関する批評を最近読んだ。フロリダの記事では、私の講演が影響を与えたと書いてあった。」

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:41269)