サウジアラビア:15歳のサウジ少女がイスラーム教徒の絵文字を提案
2016年09月19日付 al-Hayat 紙


■ドイツ企業がサウジ少女の提案に応じる

【ジェッダ:ウマル・バダウィー】

ここ数日、サウジ少女のラユーフ・ハミーディーの名が広く反響を呼んでいる。彼女は、ヒジャーブを着用した女性とシュマーグ〔訳注:アラブ人男性が頭に被る装身具、クーフィーヤの別名〕を着用した男性の「絵文字」を加えることを提案し、これが「Unicode」技術社の開発する絵文字リストに加わったのである。同社は、絵文字の監修、開発、配信を行うドイツ企業である。

ドイツに暮らす15歳のラユーフ・ハミーディーは、〔自身の〕提案を「Unicode」社に送った。同社は非営利団体で、新しい絵文字の監修と開発を行っている。ラユーフの提案は、“レディット”〔訳注:ソーシャル・ブックマーク・サイトのreddit〕のアレクシス・オハニアンの支持を得た。オハニアンはこの電子掲示板の創業者の一人である。承認されれば、ラユーフの絵文字は2017年に利用可能となる。

ラユーフは同社に提案を送る前に、絵文字の設計に関する記事を読んでいたが、同社の小委員会の一つに属するメンバーの支援を受けて、正式な提案を起草した。

この話に詳しい論者は、ラユーフの成功が、ヒジャーブを着用する女性のイスラーム教徒やシュマーグを着用する湾岸諸国の男性のイスラーム教徒に対する固定観念をより人間的なものにする機会となるだろうと見ている。現在、イスラーム教徒のイメージは、過激派諸集団による攻撃やアラブ人やイスラーム教徒に非難が向けられたことにより、風評被害を受けている。さらにこの問題は西欧諸国の一部で起きているいわゆるヒジャーブ論争によって過熱し、これらの国ではヒジャーブとニカーブの問題が折に触れて表面化している。

(後略)

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( 翻訳者:藤木 郁理 )
( 記事ID:41274 )